親の言うことを聞いた時は褒められる、出来なければ叱られる。
学校のテストで良い成績を取ったときだけ、褒められ、抱きしめられる。
習い事のピアノをコンクールで上手に弾けたときだけ、頭を撫でてもらえる。
少年野球でレギュラーに選ばれ、活躍した時だけ認められる。
このように自分が何かの成果を上げた時にだけ、愛される幼少期を過ごしたとしたら、成果を上げた時以外は「自分は母親に愛される価値がない」という、自己無価値感が備わります。
常にニンジンを目の前にぶら下げられることで、走り続ける馬のような状態で、心が休まることはありません。
当然、生きていくことのほとんどは、一時の承認を得るための苦痛の日々がほとんどになりがちなのです。
ましてや、自分が価値ある存在だと信じられていない分、困難がやってきた時には耐える力が弱いのです。
自分に価値がないと信じていると、人に分かち合う余裕がなく、周りの協力も得られにくいという悪循環に陥りがちです。
母なる愛は、お金になる?
先ほどの、ハーバード大学の有名な研究では、ある要素を持っている人とそうでない人には年収にして平均87,000ドル(1ドル100円で計算すると870万円)の差が出たそうです。
そのある要素は、母親との温かい関係、つまり「母なるもの」を受け取ったかどうかだったそうです。
成功するには、「頭がいい」とか、「家柄による人脈」とかが大きく影響しそうに思ってしまいがちですが、それらの要素は年収に大きく影響しなかったそうです。
また、良好な人間関係を築けている人は、年収が高く、専門分野で成功する率も3倍になっていたそうです。
だから、「母なる愛はお金になります!」
ってことかと思いがちになりますが、……。
富と成功を手に入れた2つのタイプ
財団法人日本青少年研究所の調査によると、「自分が価値ある人間と思うか?」という質問に、「その通り自分は価値ある人間だ」と答えたのは、
アメリカ 57.2%、
中国 42.2%
日本人 7.5%
まあ、日本人の自己肯定感の低いこと低いこと、とんでもない低さです。
先ほどの、ハーバード大学の研究結果の通りなら、日本人は成功しないということになりませんか?
あるいは成功者が少ないとか?
でも、日本にもたくさんの成功者がいるし、貧富の差は拡大していて年収の高い人はどんどん増えていますよね。
実は成功するタイプには2つあるんです。
一つは、
「母なるもの」無償の愛を受け取っていて、自分には価値があるから、豊かさを溢れ出させるようにして、成功しているタイプ。
もう一つは、
「母なるもの」無償の愛が足りなくて、自分の価値を成功とお金で満たそうとして、恐れを原動力に富を追求するタイプです。
日本は、GDP世界第3位でありながら、OECD諸国中で自殺率も第3位。
日本に、どのタイプの成功者が多いかが見えてきてしまいます。
確かに、ハーバード大学の研究は正しくて、母なる愛を受け取っていれば、人間関係も良好になり、成功しやすい。
けれど、この研究の内容の続きでは、
「健康で幸せであるには、富や名声などではなく、良好な人間関係が最も重要だった」と結論付けています。
母なる愛を受け取っていなければ、お金があっても、自分を承認できずに幸せを感じることは難しくなります。
母なる愛を受け取った人間は、日々幸せでお金を得やすい、たとえお金を得なくても良好な人間関係を作り、幸せを感じている。
人間である限り、その本質は変わらないのです。
満ち足りた幸せな人ばかりになれば、世界は平和になります。
ということは、「母なる愛」が、人類の未来を左右するってことですよね。
お母さん方、よろしくお願いします。
大阪の梅田で、7月31日に「神話に学ぶ成功法則」の講演会を行います。
親子の愛の葛藤を解決して、自由に生きられるようになる内容です。
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