千姫の~現代を生きる中学生~【不思議探しの旅】 第3話

皆さんはいつ頃までサンタクロースの存在を信じていましたか? 子供の想いは時に大事なことを大人に教えてくれるものです。

 

満月のクリスマス

最近の翼は、スマホ三昧。
中学生にスマホを買い与える事は賛否両論。
私も夫と相談し、随分と検討しました。料金も高いし、百害あって一利なしでは?
しかし、
「皆、持ってる」
の言葉に弱い駄目な母親の私。

翼が属する部活は、女子が多く、ラインなどでの連絡が多い為、確かに皆が持っているそう。
不安を感じながらも、翼とさまざまな取り決めをしながら、スマホを買い与えました。
そんな翼から、
「今年のクリスマスは、1977年以来、38年振りの満月だって。」
と教えてもらいました。
スマホからの情報だそう。
まぁ、確かにスマホは便利なモノだわね。

満月のクリスマス66957931

「次の満月のクリスマスは、2034年だから、今年は宇宙人を見る数少ないチャンスかも。」
と翼。
「えっ、何で宇宙人? アンタ、中1でサンタクロースを信じてるの!?」
と驚く私。
「いやいや、サンタは信じてないよ。でも、宇宙人は信じてる。もしかして、サンタは宇宙人かも知れない。」
と真顔な翼。

確かに宇宙は広大ですから、まだ解明されていない宇宙人やらUFOやらは私も完全否定する気はありませんが……。
しかし、さすが、オカルト世代とも言える中学生らしい発想。

サンタクロース=宇宙人とは……。

「サンタがこれだけ浸透してるのは、クリスマスの時期に宇宙人とサンタクロースを見間違えた人がいるのかも知れない。」
と言うのが翼の理論です。

 

サンタクロースと宇宙人とクランプス

「宇宙人はいる。」
と、断言する翼。

「地球という惑星にオレらが住んでるから、他の惑星に宇宙人が住んでいてもおかしくはない。」
という理論。
「宇宙人って、スティッチみたいなの?」
と私が聞くと、
「アレは、アニメで可愛く創ってあるじゃん。もっと、グレー7号星人みたいな。」
と翼なりのイメージがあるらしい。

確かに宇宙人といえば、昔から、グレーで目だけ大きく、小さくて、とのイメージはありますね。
そして、無理矢理、UFOに乗せられて、地球から連れ去れる、という怖い伝説が……。

「連れ去れられるとしたら、オレら位の年頃だろうね。空ちゃんだと小さいから泣いて騒いでうるさいし、ママだとオバさんで体重が重いから、連れ去れられない。UFOは、宇宙人用にコンパクトに出来ているから。」
と翼の独自の展開理論。
オンナコドモがダメで中学生を狙うというのは、戦時中の神風特攻隊の予科練のようです。
あの時代、大人の男性はすべて戦争に召集され、いなくなってしまったので、10代の若者が駆り出されたという……。

そんな話をしてると聞き付けた空が
「お兄ちゃん、宇宙人に連れ去れちゃうの? 嫌だよう。怖いよう。」
とギャン泣きに。

宇宙人99828914
「ダイジョブ、ダイジョブ。宇宙人なんていないから。」
と空を慰める私に
「いや、いるでしょ。空ちゃんを連れ去りに来るかもよゥ」
と更に空を泣かせようと追い討ちをかける翼。
「アンタ、いい加減にしなさいよ。勉強もしないで。今の時期はクランプスが来るよ。」
と私は注意しました。
翼は
「何、クランプスって?」
とキョトン。
「翼の得意なスマホで調べてごらん。トリニティWEBの記事にも掲載されてるよ。」
と私は言いました。

途端に調べ始めて、
「本当かなぁ?」
と言いつつ、勉強を始めた翼。
どうやら、クランプスを半信半疑ながらも怖い、と思ったのかな?

翼の不思議探しの旅はまだまだ続いていくようです。

 

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