千姫の~現代を生きる中学生~【不思議探しの旅】 第3話

皆さんはいつ頃までサンタクロースの存在を信じていましたか? 子供の想いは時に大事なことを大人に教えてくれるものです。

 

サンタクロースとプレゼント

イルミネーションが街を彩り、クリスマスムードが高まっている今日この頃。

我が家の小学1年の空は、
「サンタさん、早く来ないかなぁ」
と楽しみにしています。
そして、
「これをください。」
と、拙い字で手紙を書き、トイザらスのチラシの切り抜きと共に、サンタさんが毎年プレゼントを入れてくれる、巨大な靴下の中に放り込みました。

「お兄ちゃんがモンハンで、オレはモンストなの。」
とゲームソフトを待ちわびている様子。

本当に信じてるんだなぁ~と可愛くなりますが、しかし、いつまで信じてるんだろう、と感じます。
ある日、学校から帰宅した空は、
「去年、サンタさんが来なかった子がいるらしい。」
と驚きながら、私に報告してきました。
「来なかったから、〇〇君は、お母さんとトイザらスにゲーム買いに行ったんだって。何で来なかったんだろうね!?」と不思議がる空。

「その子は大人っぽいから、サンタさんもあげなくても良い、って判断したのかもよ。サンタさんは小さい子の所しか来ないから。空ちゃんだって、来年は小学2年だから、今年が最後かも知れない。」と私。

「えっ!? イヤだ、イヤだ! 大学3年くらいまでは来てもらいたい。」と半泣きの空。
大学3年って、もう成人してるだろうよ……。

サンタクロース326946296

そんな私と空の会話をニヤニヤしながら聞いている中学1年の長男・翼。
ちなみに、翼は確実に信じていたのは、小学1年まで。
小学2年からは、信じていないのでは? と感じさせる素振りでした。

「翼は小学2年だから、サンタさんは来ないんじゃない? ママがトイザらスで買ってあげる。」
と言っても、
「いや、サンタが来るから良い。」
と言い張ります。

サンタに「さん」を付けないで、呼び捨てにしてる時点でサンタクロースに敬意を示してない気がするのですが……。

「でも、ママが買ってくれるんなら、サンタ以外からも貰っても良いよ。」
と翼。
私が
「アンタ、サンタさんからも貰って、ママからも貰う気!?」
と驚くと、
「そう。貰えるモノはすべて貰う。」
とすましている翼。

二重取りかよ! サンタさんを信じている振り作戦は、何と小学3年まで続きました。
私は、
「サンタさんから貰ったから良いでしょ。」
と、二重取りにはさせませんでしたけどね。