あなたの心はいつも周りに漏れて影響を与えています〜だからこそいつも慎重に考えて欲しいこととは

テレパシーは発信側と受信側によって成り立つわけですが、私は、普通の人なら誰でもテレパシーを発信出来ると思っています。

あなたが一度も不思議な事を体験したことのない人でも、そうしたことを全く信じない人でも、あなたの心は力を持ち、いつも周りに漏れて影響を与えています。
だから、いつも慎重に考えて欲しいことをお伝えしたくて、この文章を書いています。

 

テレパシーの体験

これを読んでいるような人ならテレパシーの存在を疑いもしないでしょうが、私のちょっとしたテレパシー体験を紹介させてください。
かつて、こんなことがありました。

私は、友人霊能者Iを紹介して欲しいと言われ、そう言ってきた気功師Sと、彼女を引き合わせて一緒に食事をしていました。
この「濃い」食事が終わって、私はSと一緒に店を出ました。
そのとき私は確かに「トイレ」という男の人の声を聞いたのです。

見回したところ、男性は目の前にいるSと、会計をしているレストランの受付だけです。
私は大いに戸惑いました。
Sと会うのは5年ぶりくらいでしたが、その間にSは、40過ぎにもかかわらず、他人様の前で「トイレ」と大声を出すような男になってしまったのでしょうか。

はたまた、レストランの受付が、Iの支払い中に「トイレ」と大声を出すような変わり者だったのか。
いや、それにしてはIが落ち着いています。
とは言え彼女は、その程度では動じない人です。
きっと、受付が突然「トイレ」と言いながらお釣りを返してきても、それを平然ともらいながら後で「そう言えば、変な人だった」と言うことでしょう。

ということは、やはり彼か。
だが、そのような奇癖のある人間が、レストランに勤め続けられるものなのか。
彼でなければいったい誰なのでしょう。
きっと、あの階段の陰に隠れて「トイレ」と言った人が……。
でも、なんのために?

そんな風に、私の思考が右往左往しているところに、支払いを終えたIが来てSにこう言いました。

「トイレならあちらですよ」

Sは、一瞬あっけにとられたような顔をして、すぐに「ああ、ちょうど行きたかったので」と言ってトイレに行きました。
私はSが行った後で、なぜそんな風に言ったのかをIに尋ねました。
それに対して彼女はこう言ったのです。
「だって私、『トイレ』って声をハッキリ聞いたもの」

私は他にもテレパシーの体験がありますが、こんな風に、他の人と一緒に第三者の声を聞いたのが、このときだけです!

 

テレパシーの発信は誰でも出来る

テレパシーは発信側と受信側によって成り立つわけですが、私は、普通の人なら誰でもテレパシーを発信出来ると思っています。

例えば霊能者や超能力者達の何人かが、若くて感受性が鋭い頃、他人の裏の声が聞こえて人間不信に陥ったと言っています。
また、その「聞く」能力を制御出来るようになった人で、聞こうと思えば大抵の人の心を覗ける人もいます。
こうした人達の話を聞いていると、普通の人は無意識に、自らの思考を垂れ流しにしていて、聞く能力を持った人だけがそれを受け取るのだと思えます。

再び自分の体験になりますが、一度こんなことがありました。
あるオフィスで仕事をしていたとき、後ろを同僚が歩いていく際、いきなり「ビクッ」と驚いて、何が起きたのかと振り向いたことがあります。
見えたのは同僚が歩いている姿。
そんなに驚くような足音を立てていたわけでもなく、いったいなぜ驚いたのか、私は戸惑うばかりでした。
後で分かったのですが、その時同僚は、別のスタッフと喧嘩をしていて、とても怒りながら歩いていたそうです。
私はその気配をたまたま受信してしまったのでしょう……。

 

漏れた思考は影響を及ぼす

特に制御しない限り、個人の思考はどんどん漏れていると思っていいでしょう。
でも、大抵の人はそれを受信する能力がないので、みなプライバシーを保っていられるわけです。
とは言え、そのように漏れた思考が何も影響を及ぼしていないということは、全くありません。
実はそれこそが世界を作っている源なのです!

この漏れた心によって、周りの人の気分が変わったり、物が使いやすく、あるいは使いにくくなったりするのですが、それについて詳しくは、次回に述べていきます。
今回はとりあえず最後に、私がとても信頼している霊である、マヌが語った重要な言葉を紹介するにとどめます。

「あなた方はすべて空間の中で振動しています。
あなたが腰掛けるその椅子も、部屋も皆そうです。
すべての振動、もちろんあなた自身の振動も、あなたの考えによって影響を受けます」

マヌは思考を「原因の源」、「生きているもの」などと評し、我々が「慎重に考える」ことがいかに大事かを強調しています。

マヌがどういった素性の霊なのか、また、彼が絡んだ人類にとって重要な実験についてなどが、拙著「視えない世界はこんなに役に立つ」スコールグループの章に詳しく書いてあります。

 

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