「酒は百薬の長」をスピリチュアルの観点から考えると〜誰とどこでどんなお酒を飲みますか?〜

一定量の酒が、健康によいのは確かだと思われます。 とは言え、誰とどんな状況で飲むかがもっと重要なのです。

この視点から考えると、病気が原因で禁酒している人は、その禁酒によってストレスがかかり、また身体自体もすでに弱っている、とても特殊な集団だと考えられます。
その集団を新たに加えることによって、適度の飲酒でも健康に良くないと言われても、説得力はありません。
ここはやはり、従来から言われている、適度なら健康によいという説を取るのが妥当だと思います。

 

適度というのはどれくらいの量なのでしょう?

クリスティー博士によって否定される前の論文をもとに考えた場合、適度な飲酒は動脈硬化や冠動脈疾患のリスクを下げるなどの効果が期待されます。その適量とは、ビールで言えば大ビン1本、日本酒なら1合、焼酎は20%のものだと120mlくらいです。とは言え、私たちはお酒を飲む際、純粋にアルコールだけを吸収しているわけではありません。

107531858

例えば日本酒は通常、米とそこから生まれたアルコールで出来ています。しかし「純米」と書かれていない日本酒には、醸造アルコールが含まれます。
醸造アルコールとは食用に用いられるアルコール分のことで、原料には主にサトウキビが用いられています。
これ自体はごく普通に安全に飲めるものなのですが、醸造アルコールをたくさん入れてある日本酒には、味を整えるために糖類や酸味料が添加されるのが普通です。

しかもそういった、造り手の心のこもっていない酒には、儲け主義の嫌な気がまとわりついている可能性もかなりあります。
そういうことを考えると、とても良く出来た純米吟醸酒を1合飲むのと、儲け主義の添加物の多い酒を1合飲むのとでは、健康への影響が全然異なってくると考えられます。

さらに、どんな状況でどんな人と一緒に飲むかによってもかなり違います。
私はワインを飲む際、ボトル1本くらいがちょうど良い(!)という、どちらかというと酒豪ですが、1本を一人で飲むのと、友人ととても楽しく飲むのとでは、次の日の残り具合が全然違います。
これは、飲みながら友人たちから良い気をもらった結果ではないかと思っています。

気は、意識的に感じられなくても、誰でもがその影響を受けています。
だから誰にとっても、聞きたくもない愚痴を聞き、その嫌な気を浴びながら日本酒1合を飲むのと、楽しく良い気と共に1合を飲むのとでは、その健康に影響する度合いが異なります。

 

適量かどうかより、どんな状況でどんな酒を飲むかの方が重要

238694317

一定量の酒が、健康によいのは確かだと思われます。
とは言え、誰とどんな状況で飲むかがもっと重要なのです。
行きたくもない飲み会に行って、聞きたくもない話を聞きながら飲む日本酒1合は、百薬の長どころか、百害あって一利なしと言えるのではないでしょうか。
しかもそのお酒が、醸造アルコールと添加物をたくさん入れたものだったりしたら最悪です。

正直、適量を考えるより、とにかく楽しんで飲むことを考えた方が健康にいいのではないでしょうか。
素性のはっきりした、造り手・売り手の良い気が入った酒を、良い仲間と良い気分で飲んでいる限り、「酒は百薬の長」という言葉が本物になるのです。

とは言え、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
食べ過ぎが身体に悪いように、飲み過ぎには注意しましょう!

 

※私が女性ボーカルと組んでいる音楽ユニットSemanaは、忘年会に音楽を出前しています。
ご興味のある方はまずホームページを御覧ください。

 

《冨山詩曜 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/semana/?c=126073