「スピリチュアルって何? 宗教?」と聞かれたらどう答えれば良いのでしょう?

英単語のspiritualは、宗教的な意味で使われたり、高度な精神性の意味で使われたりしますが、いずれにしても、宗教が背景にあることは否定できないでしょう。また、spiritualには他にも、名詞として「霊歌」「教会での雑事」「霊的なもの」といった意味もあります。
「スピリチュアルって何? 宗教?」と聞かれたらどう答えれば良いのでしょう?

「スピリチュアル」という言葉はかなり日本語に浸透してきました。
でも皆さん、なんとなくこの言葉を使っているのではないでしょうか? 今日はこの言葉の意味を改めて考えてみましょう。

 

「スピリット」という単語を理解しましょう

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「スピリチュアル」の元の英語である「spiritual」を語源辞典で調べると、「spiritの」、または「spiritに関する」という意味が最初に載っています。まずはこの「spirit(スピリット)」の意味を理解しましょう。

スピリットの語源はラテン語の「spiritus」で、これは「息吹」を意味する言葉です。ここからスピリットの単語は元々「生命の根源的なエネルギー」「原理的な意識」「肉体と魂を仲介するもの」などの意味を持ちます。こうした意味以外にも、その強いエネルギーのイメージから「勇気」「元気」を意味したり、複数形で用いると、「強い酒」の意味になったりもします。

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スピリットは日本語で言う「霊」と似ています。「霊」という言葉を聞くと幽霊のことしか思い浮かべない人もいるかもしれませんが、これは本来、生命の源としての原理を表す言葉なのです。ただ、「霊」の言葉を「勇気」や「元気」の意味に使うことはないし、霊と聞くと怖がる人もいるので、スピリチュアルの訳語を「霊的な」としてしまうと、それはちょっと違った感じがするでしょう。

 

英単語のspiritualの意味をもっと詳しく見ると

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spiritualの英単語の意味を、もっと詳しく見てみましょう。スピリットや魂に関わることを示すところから、「視えない世界に関する」という広い意味もあります。ここからさらに、「超自然的な」という意味も出てきます。一方では、倫理を大切にし、人は死んだらスピリットになるという、西洋の伝統的な宗教観を反映して、「道徳的な」「つつましい」「霊性の高い」「犠牲心のある」「献身的な」などの意味もあります。

また、spiritualには比較的新しい意味として、「スピリチュアリストの」「スピリチュアリズムに関する」があります。これについて詳しく説明しましょう。

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1848年に起きたハイズヴィル事件が、これらの新しい意味が発生する元になっています。
ニューヨーク州ロチェスター市の郊外にあるハイズヴィル村に、奇妙な物音が始終する家がありました。
前の住人が気味が悪いと言って出ていった後、フォックス一家はその家に1847年12月に移り住みました。
この音は彼らが住み始めてからも鳴り続け、そして1848年のある日、一家の子供であるケイトがこんなことを始めました。
「名無しの足音さん、私と同じようにしてごらん」と言いながら彼女は指を鳴らしたのです。
すると、正体不明の物音が同じ回数だけ鳴りました。

この後、不思議な物音の回数を利用して、視えない何者かと会話できることが分かり、最後には村中の人が集まってきて、その家で一晩中、興味深い会話を続けました。
最終的に、その視えない相手はチャールズ・B・ロスマという名の行商人で、5年前の火曜日の夜12時に東側の寝室で殺されたことなどが分かってきました。

フォックス一家はそれから少しして引っ越しましたが、なぜか不思議な物音は子どもたちに付いていき、子どもたちの行くところではどこでも鳴るようになりました。しかもその後、フォックス家の子供たちと出会った人々の周りでも、こうした物音が鳴るようになったのです。

こうした動きを受けて、やがて「霊界は存在する」「そこの霊たちと交信ができる」、この2点を信じる人たちの集団ができあがり、彼らは「スピリチュアリスト」と呼ばれるようになりました。また、こうした信念を持つ新しい宗教、もしくは生きるための主義として「スピリチュアリズム」という言葉も生まれました。spiritualの単語を、こうした考えで使う人たちもいるのです。

 

結局、カタカナ言葉のスピリチュアルはどういう意味?

英単語のspiritualは、宗教的な意味で使われたり、高度な精神性の意味で使われたりしますが、いずれにしても、宗教が背景にあることは否定できないでしょう。また、spiritualには他にも、名詞として「霊歌」「教会での雑事」「霊的なもの」といった意味もあります。

こういった名詞の意味は、日本で使われる「スピリチュアル」の言葉には含まれません。「勇気」に繋がる意味のスピリットから派生するspiritualの意味合いも、日本語のスピリチュアルには含まれないようです。カタカナ言葉のスピリチュアルが使われるのは通常、その他のどれかの意味なのですが、基本的に宗教のない日本に合わせて、宗教観がかなり薄れた意味で使われています。

こうしたことを踏まえた上で、「スピリチュアルって結局何なの? 宗教?」と聞かれたら、いったいどう答えたらいいのでしょう。無難な回答としては、「宗教を超えて、視えない世界を認め、精神性を大切にするのがスピリチュアルだ」と言えば、日本において使われているこの言葉の意味に近いと思います。もしこの回答では気に入らずもっと質問されるようなことがあったら、今まで出てきた、元々のspiritualの意味を教えてあげてください!

12/18 癒しイベント【カケハシ】
癒やしイベントに出店し、スピリチュアル関連、特に死後の世界の疑問に答えます。東京の方は是非お越しいただけたらありがたいです。

 

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