【世界的流行のselfie】
最近、スマートフォンを使った「自撮り」が世界的に流行しています。英語で自撮りを意味する「selfire」は2013年11月に『オックスフォード英語辞典』によって「今年の言葉」に選ばれたりもしています。
一般人だけでなく、「ハリウッドスター」などもSNSを通して自撮りを公開しているということもあり、ここ最近のスマートフォンは、いかに「美しい自撮りを撮影できるか」というところで機能を争っているほどです。
自撮りのために、「自撮り棒」と呼ばれるスマートフォンを固定し、距離をとって撮影できる道具がベストセラーになったり、美しい自撮りをするために、足の指を使って撮影したりする人もでており、毎週のように「新しい自撮りテクニックが生まれている」といっても過言ではありません。
「FacebookやTwitter、LINEといったさまざまなSNSが人気となっている」現代においては、自撮りはどんどんと、日常的なものになっていくことでしょう。実際に、読者の中でも、「自撮りをしたことがある」という方も多いのではないでしょうか?
自撮りをしたことがなくても、今では国民のひとりにつき2台以上の割合で普及しているといわれているスマートフォンをはじめとした、携帯電話についた写真機能を使って、自分や他人を撮ったことがまったくないという方は、かなり少数派といえるでしょう。
【自撮り写真で心理状態を確認】
今回は、そんな自撮りの写真を使って、心理状態を知るための方法を紹介しましょう。
まずは、スマートフォンなどをつかって、自分の写真を撮ってみます。自撮りの基本的なコツは斜め上からの角度で撮るなどといわれていますが、とりあえず、「自分が一番しっくりくる自然な状態で写真を撮ります」。
何枚か写真を撮ってみて、「自分の中でベストだと思う一枚を選びましょう」。
選んだならば、その写真を「十字で区切ります」。縦型か横型か違いはあると思いますが、画面の中心を見つけて、縦と横の十字線を引くと、画面の中に4つの区画ができるはずです。
あなたの顔は、どの部分に入っているでしょうか? 左側でしょうか? 右側でしょうか? 目線はどちらを向いていますか? これらをチェックすることで、現在の心理的傾向がわかります。
まず、顔が向かって「左側の領域」に入っているときは、どちらかというと後ろ向きな状態です。精神的には内側にこもり気味であり、ちょっと暗くなりがちといえるでしょう。このときに、上のスペースが広く空いているときほど、その状態が固定していることを表します。
「右側の領域」に顔が入っている場合は、エネルギーに溢れた状態であり、精神的にも前向きであり、明るくまっすぐな気持ちだといえるでしょう。このときに、上にスペースが多くあいていると、そのエネルギーは物理的なものであり、上のスペースが少ない状態だと、精神面でのエネルギーが高揚している状態です。
「画面中央」に顔がある場合は、バランスがとれた状態です。上にスペースが多い場合は、しっかりとグラウンディングが出来ている状態であり、上のスペースが少ない場合は、少し空想の世界へと向かいがちということになります。
次に目線を見てみましょう。
目線が「左上を向いている」場合は、過去を見つめて思考停止してしまっている状態です。「左下を向いている」と、過去を思い起こして後ろ向きになっています。逆に「右上を向いている」状態は、未来へと向かって前進している状態です。「右下を向いている」と、これから起こる先のことで思い悩んでいるというようになります。
これは、「絵画療法などで使われる手法」をアレンジしたものです。本来はものを配置したり、絵を描いたりすることでその人の心理状態を知るというものですが、今回は手軽に出来て、自分を客観視することのできる自撮りを使ってみました。
【自分の顔から潜在意識を読み解く】
もし、ネガティブな要素が多いときの顔がしっくりくるとしたら、自分の心が今そういう状態を求めているのかもしれません。これは必ずしも悪いことではなく、人は常に前進していたら、エネルギー切れを起こしてしまいますので、今は一休みの時期ということを潜在意識が教えてくれている可能性があります。
逆にポジティブな要素が多い顔がしっくりくるけれども、今の自分のテンションが低いという場合は、そのポジティブな要素の顔をなんども見ましょう。鏡でも再現してみるといいかもしれません。いつの間にか、気分もそちらに引きずられていくはずです。
あくまでも、これは一例でしかありませんが、自分自身の顔を見ることで、自分を理解し、そして、自らの精神状態をコントロールするための助けになりますので、興味のある方は一度実践してみて下さい。
We understand the psychological state using the “selfie”.
How to decipher their subconscious using your own photos.