セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」27話

興奮に近い感動の中で、アガベたちに「ありがとう」を送った。
セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」27話

今のセドナは、サボテンの花が美しい時期。

ベジタリアンレストランで、遅めのランチ兼早めの夕食をとってから、花とサンセットを楽しむハイキングに出かけることにした。

ワイルドライス、ポテト、トマト、アボガド、マッシュルームを、グルテンフリーのトルティーヤで包み、お豆腐でできたチーズもどきをパラパラと上にかけた私のお気に入りの一品。
とても美味しい。

ボリュームがあるが、軽いテイストなので、さらっと完食できてしまう。

午後5時。
お腹が満たされたところで、ゆっくりと歩き始めた。

アガベの花が咲いていた。
通称センチュリープラント。

100年に一度、花を咲かせるということでこの名前がついたが、実際は、30年くらいで咲くらしい。

長い間、花を咲かせる準備をしてきたアガベは、咲く時期になると、数週間で幹を勢いよく空に向かって伸ばし、鮮やかな黄色い花を咲かせ、そして枯れていく。

とても珍しいペアを見つけた。
去年咲いて枯れた横で、今年花をつけようとしいるアガベがあった。
高さといい、花の付け方といい、そっくりだ。

心機一転、
生まれ変わり……みたいだ。

しばらくそこにたたずみ、2本の木の間に流れる気を感じていた。
なんだか、すごい奇跡を見ているような気がしてワクワクして来た。

そして、無意識の中で、ついついやってしまう自分にとって役に立たない思い癖や行動をリセットしていく勇気を抱いた。

興奮に近い感動の中で、アガベたちに「ありがとう」を送った。

 

黄色やピンクの花を咲かせているサボテン。

トゲトゲの葉の続きに、こんなに柔らかくて、たおやかで、艶やかな花をつける。

素敵だな……。
この花は、後にプリックリーペアと呼ばれる実となる。

セドナでは、この実のジャムやシロップが売られている。
シロップはレモネードの中に入れて飲むと美味しい。
ちょうど、今日、私も購入してきたところ。

赤土の上に真っ白い花が咲き群れている。

まるで、花の雪みたい。きれい。

午後7時。
あちらこちらで咲いている花を愛でながらゆっくりと歩いていたら、あっという間にサンセットタイムになった。

ハイキングトレイルの入り口まで戻り、西向きに置いてあるベンチに座った。

セドナのサンセットは、何年、何千回見ても決して飽きることはない。

ただただ感謝の中で、山陰に沈んでいく黄金色の光を眺めていた。

今日も素敵な一日でした。
ありがとうございます。

 

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