脳が持つ可能性を体現するサヴァン症候群

映画の『レインマン』で題材にもなった、なんらかの障害があるにも関わらず、「特定の分野に関しては天才的な能力を示す人たちが持つ症状」について皆さんご存知でしょうか?
脳が持つ可能性を体現するサヴァン症候群

 

【天才を生み出す病気】

「サヴァン症候群」という症状をご存じでしょうか?

症状というとネガティブなイメージが強いですが、こちらは、むしろ「ポジティブな傾向」を表しています。この症候群の語源は「idiot savant」、フランス語で「賢い白痴」となります。つまり、なんらかの障害があるにも関わらず、「特定の分野に関しては天才的な能力を示す人たちが持つ症状」なのです。

この症状が報告されたのは、1887年のことで、イギリスの医師が出会った、「どんな書籍でも一度読むだけで完全に記憶し、さらにそれを逆から読み上げることも可能」という、特別な能力を持った男性が由来となっています。ただし、彼が障害を持っていたのかは定かではなく、通常の学習能力は普通であるという記述しか残っていません。

 

【知的障害とサヴァン症候群の関係】

ただし、前述のような語源がつけられたこと、そして後年になってサヴァン症候群と見なされた患者の多くが「自閉症などの知的障害を持っているケースが多い」ことがわかっています。

社会生活を送るのが厳しいような障害をもっている人から、常人とさほど変わらない程度の障害まで様々ですが、彼らが発揮する才能は共通して天才的なものです。

 

【世界的に認められたサヴァン症候群の画家】

スコットランドに「チヤード・ワウロ」という風景画家がいます。

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彼の絵は「元英国首相のマーガレット・サッチャー」に認められ、「ヨハネ・パウロ2世も所蔵している」という世界的な画家なのですが、自閉症であり、その天才的な絵の才能はサヴァン症候群の代表的な例として知られています。

サヴァン症候群は芸術的な方面で開花することが多く、「盲目で、なおかつ脳性麻痺」であるにも関わらず、「10種類以上の楽器を習得」し、なおかつ、覚えた楽曲はすべて完璧に再生できるとう能力をもった「レスリー・レムケ」という人物も存在しています。