Uターン、Iターン、地方で仕事をするとはどういうこと? そのメリットとデメリット

一時期の感情だけで行動してしまうと、地方が持つデメリットに押しつぶされてしまいますので、もしも、地方で働こう、田舎暮らしをしようと考えている方は、何度も現地に足を運び、地元の人とある程度コミュニケーションをするなどの、事前調査を必ず行うことをオススメします。
Uターン、Iターン、地方で仕事をするとはどういうこと? そのメリットとデメリット

【どんどん増えてきた〜ターン】

昔から「Uターン」「Iターン」という「〜ターン」という言葉はありましたが、近年ではこれらの言葉がまた「クローズアップ」されるようになってきました。さらに、生活様式の変化などによって、これらの「言葉のバリエーションもかなり増えてきました」ので、まずは、それらを簡単に紹介しましょう。

まずは、最もポピュラーといえる「Uターン」。地方出身者が東京に出てきて就職した後に、また地元に戻って再就職するというものです。次は「Iターン」。こちらは都市部で就職したものの、その後に地方で就職するというもの。Uターンのバリエーションとして「Jターン」というものもあります。こちらは、地元に戻るのではなく、地元付近の中規模地方都市で就職するというものです。

さらに、これらの「〜ターン」から派生したものとして、地方と都会を行き来する「Oターン」、自分の年齢にあわせて居住空間を変えていく「Nターン」、最終目的地に向けて適切な環境でキャリアや経験を積んでいく「Sターン」、拠点を確保し、各地を移動しながら仕事をする「Xターン」などが存在しています。

これらは、すでに「ターン」という言葉とはかけ離れているものもあり、Xターンは一時期「ノマド」といわれて脚光を浴びていました。

 

【地方で仕事を可能にしたインターネット】

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長い間、労働人口の東京近郊、すなわち「都市部への一極集中」が続いていましたが、近年では「地方で働くというライフスタイルが可能」となってきました。そのために、〜ターンという言葉が増えてきたのでしょう。

その理由としては、全国各地である程度のインターネット環境が整い、回線さえ整っていれば地方に居ながらも、都会と同じクォリティの仕事が出来るようになってきたというのが大きな要因でしょう。

このために、漫画家や作家といったあまり外に出る必要のない職業を初めとして、デザイナーやプログラマーといった「クリエイティブな職種についている人が、拠点を都会から地方へと移すケース」が増えてきています。ゲーム制作会社などは拠点自体を地方に移すということもあり、今後、ネットワークを利用したコミュニケーションがより発達すれば、このような地方移転は進むことでしょう。

 

【地方で働くメリットとは?】

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地方で働くことにどのようなメリットがあるのでしょうか? まず、最も重要なポイントとしては「自然に囲まれて、静かで穏やかな空間で仕事が出来る」ということがあげられます。満員電車に揺られて、常に人混みの中で時間に追われている都市部での仕事に比べて、このメリットを重要視する人は多いのです。

また、「家賃や物件、土地などが安い」という物理的なメリットもあります。このために、通勤をするような仕事だとしても、都市部と同じ家賃を払うならば通勤時間は格段に短縮することが出来ますし、資本金が少ない会社でも事務所を構えることが簡単になります。

Jターンのようなケースは別ですが、基本的に地方で働く場合は、自然の多い場所を選ぶケースが多いようです。このために、都会ではなかなかふれあう機会のなかった「大自然に親しむことが出来るだけでなく、時として自然の猛威を味わいながらも、人間が本来持っていた自然との繋がりを取り戻す」ことができます。このために、畑仕事に目覚めたり、本来の野菜のおいしさや、お水の良さから「健康を取り戻す人も多い」のです。

 

【地方で働くデメリットとは?】

もちろん、地方で働くことのデメリットも存在しています。各地に共通するポイントで、最も重要なものとしては「車がないと何も出来ない」ということ。

都市部で生活していると車は必須ではありません、むしろ、高い駐車料金を支払ってまで車を維持することを選択する人の方が珍しい時代です。それに比べると、地方は車がないと買い物をするのも一苦労となります。ちょっとした買い出しだけでも歩くと数十分かかりますので、せっかく通勤時間を短縮したとしても、無意味になってしまうわけです。

また、その気になればどんなものでも手軽に手に入れられる都心部に比べると、すぐに手に入れることのできる商品というものは地方ではぐっと減ります。

近年では通信販売が強化されていて、ある程度時間をかければなんでも手に入るわけですが、「今すぐ」というニーズに地方は応えることが出来ません。

 

【メリットが増えるかデメリットが増えるかを見極める】

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また、人によっては「メリットにもデメリットにもなる点」も多々あります。その筆頭が「人間関係」。隣に住んでいる人すら顔を知らないケースがある都市部に比べると、地方は「人間関係が非常に濃厚」です。

近所つきあいをしっかりしていると、様々な恩恵にあずかることができる反面、近所づきあいが出来ないと、不便な地方生活がより不便となってしまいます。

「遊ぶ場所が少ない」というのもあります。様々なアミューズメントや、趣味にあわせた空間が用意されている都市部に比べると、地方でのエンターテインメントは非常に限られてしまいますので、特殊な趣味を持っている人は地方での生活はストレスにしかならないでしょう。その一方で、自然が好きだったり、人との関わりよりも、静かな生活を望むならば、遊ぶ場所が身近にない地方は、絶好のロケーションとなります。

 

【一時期の憧れではなく、自分との相性をチェックすることが必要】

最近では「移住」がちょっとしたトレンドとなっています。

前述したように地方での仕事というのは、メリットもありますが、デメリットも多く存在しています。都市部には多くの人が住んでいるだけあって、「様々な人を受け入れるだけの多様性」がありますが、地方にはそういった多様性がないために、「本当に自分にあっている場所を見つけることが重要」となってくるでしょう。

地方で仕事をすることによって、自然の中で癒されて、本来の自然との繋がりを取り戻し、心安らかに幸せに過ごすことが出来るかどうかは、自分との相性、そして、自分の生活スタイルとの相性を、事前にしっかりとチェックしておく必要があります。

それを怠って、一時期の感情だけで行動してしまうと、地方が持つデメリットに押しつぶされてしまいますので、もしも、地方で働こう、田舎暮らしをしようと考えている方は、何度も現地に足を運び、地元の人とある程度コミュニケーションをするなどの、事前調査を必ず行うことをオススメします。