無の状態へと至ることの出来る道具を必要としない芸術 ロックバランシング

高い芸術性と精神性が秘められたロックバランシング。興味を持った方は、是非チャレンジしてみてくださいね。
無の状態へと至ることの出来る道具を必要としない芸術 ロックバランシング

【ただの石が産み出す芸術】

「ロックバランシング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? こちらは文字通り、石をバランス良く積み重ねることで、素晴らしい芸術作品を産み出すもの。このように説明すると、なんとなく子供の遊びのように思えるかもしれませんが、実際にはかなり奥の深いものとなっています。こればかりは、論よりも証拠、冒頭に掲載した写真をはじめとして、様々な場所で撮影されたロックバランシングの写真をご覧下さい。

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いかがだったでしょう? 単に石を積み重ねるだけでなく、小さい石の上に大きなものが乗ったり、まるで接着剤でも使ったかのように絶妙のバランスでくみ上げられたものもあります。

 

【ロックバランシングの基本】

今回紹介したものはごく一部であり、世の中のロックバランシング愛好家は、より不思議なバランスを追い求めたり、石という自然の素材をいかに、風景の中で際立たせるか、などなど、「様々な観点からその芸術を追究」しています。

ロックバランシングは、世界的に愛好家がいますが、基本となる技術は共通しています。それは「石の重心」を感じ取ること。石が自立するために、繊細な重心を感じ取り、それを元にいくつもの石を積み重ねていくわけです。

 

【ロックバランシングの奥義は瞑想にあり】

世界的に知られているロックバランシングの達人である「マイケル・グラブ」氏は、まるで石を接着しているかのように積み重ねる「重力接着」という技法をレクチャーしています。彼は石を積み、接着しているかのように自立させるためには、石の中にある「三脚」と呼ばれるポイントを見つける必要があると語っています。そして、それを見つけるためには物理的な感覚だけでなく、「精神的な要素も重要」だというのです。

その証拠に、彼が自由に石を積めるようになったのは、何年にもわたる「瞑想と精神修養を経た結果」であるとしており、理想の重心を見つけるためには「瞑想状態で、心を無にしてリラックスした状態で行う必要がある」のだそうです。そんなマイケルさんが、ロックバランシングを行っている動画をご覧下さい。

 

重力接着の名の通り、とても何の道具もなく、石だけで作り上げられているとは思えない素晴らしい作品ができあがっていく過程と、自然の中に調和したいくつもの作品からは、ロックバランシングの魅力と迫力が伝わってきます。

日本にも、そんな魅力的なロックバランシングを行う「石花会」というグループがあります。日本での独自性という意味で「ロックバランシング」を「石花」という名称にして、ワークショップなどを積極的に行っていますが、彼らも石を積み上げていく時は、「大地や地球と一体になり、バランスという理を知る」というように表現しています。

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【無の境地へいたることのできるロックバランシングを楽しむ】

これから河原で遊ぶのにぴったりの季節がやってきます。そんなときに、ロックバランシングに挑戦してみませんか? 最初のうちは写真のような芸術的なものはできないかもしれませんが、いくつもの石の重心を感じて、バランスを整えているうちに、知らず知らずのうちに、「無の境地や瞑想状態へいたるという体験」をすることは可能なはずです。

高い芸術性と精神性が秘められたロックバランシング。興味を持った方は、是非チャレンジしてみてくださいね。

 

【参考サイト】
GRAVITY GLUE
http://www.gravityglue.com/

石花会
http://www.ishi-hana.net/