〜 瞑想の効果を上げる! 7つの心がけ(前編) 〜 感情美人への道Vol.103

心身の健康に様々な効能がある瞑想。とてもシンプルで誰でもすぐ取り組めるのですが、自己流でやるとどうしても壁や疑問にぶつかってしまうもの。そのような時は、これから紹介する「7つの心がけ」を振り返ってみて下さい。

マインドフルネスの「7つの心がけ」をチェック

今回ご紹介するのは、世界的に有名なマサチューセッツ大学医学部で提供されている「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」で提唱されている心がけです。

瞑想は、指示に従っているだけではあまり成果は期待できません。
あくまで主体的に学ぼうとする態度が大切なのです。
今回は瞑想の効果を上げるため、前半部分の3つの心がけをご紹介します。

 

心がけその1:物事を評価しない!

心の動きに注意を向ける練習を始めると、自分がいかに評価ばかりしているかに気付きます。
私たちは目に映るほとんど全てに対して、心の中でレッテルをはって分類付けをし、自分にとってどの程度価値のあるものか評価しているのです。

評価するのは、「自分にとって良いか悪いか」「好きか嫌いか」の両極端で、「中立」に分類したものはほとんど注意を向けません(「中立」が一番大切な部分なのですが)。
こうした評価が自分の心を支配していると、心の中の安らぎを見出すのは難しくなりますね。

まずは、自分がどれほど無意識に・機械的に評価しているかに気付きましょう。
例えば「呼吸の瞑想」のトレーニングを、「本当に効果があるの?」と思ったとしたら、それ自体が「評価を下している」という事です。
こういう思いが浮かんで来たら、「今の状態が、評価を下しているという事なんだな」と認識することが大切です。

 

心がけ2:忍耐強く取り組む!

瞑想は、はっきり言って退屈なものです。
痛みのコントロールなどはすぐに効果を感じられますが、全体を通してあまり効果を感じられない人もいるでしょう。
でも、何の効果も現れないからといって、やきもきしてはダメです!

忍耐力がある人は、「心とは勝手にさまよい歩くもの」ということを受け入れつつ、「その動きにいちいちつきあう必要はない」と分かっている人です。

そのメンタリティを身につけましょう。

ハーモニカをうまくふけるようになるまでは50時間、ピアノは450時間、ヴァイオリンは1200時間の練習が必要と言われています。
マインドフルネスは何時間やり遂げればマスターになれるのでしょう……? マインドフルネスの習得に、終わりはありません。

 

心がけ3:自分を信じる!

瞑想を通じて、あなたは他の誰かになることはできません。
私達は「より自分らしく」なる事しかできないのです。
マインドフルネス瞑想は、より本来の自分に近付くために行うワーク。

先生や本は、道しるべに過ぎません。

なぜならあなたの人生の瞬間瞬間を生きるのは、あなた自身だからです。

マインドフルネス瞑想は、集中力を高めます。
このトレーニングを通して、自分自身である事に責任を持ち、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。
自分という存在を信じる事を学ぶと、あらゆる物事を「受け入れる」のがより容易になりますよ。

前半の3つの心がけ、いかがでしょう? 並べてみるとどれも簡単なようですが、これがなかなか難しいのです! 効果を求めて焦らずに、ぜひ日常の一部に瞑想を取り入れてみて下さい。

次回は後半の4つの心がけを解説します。

参考文献:
『マインドフルネスストレス低減法』J.カバットジン 北大路書房

 

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