音楽が脳と体に与える影響〜感情美人への道Vol.75

皆さんも、音を上手にご自身の生活の中に、取り入れてみて下さいね。

 

音楽療法は、重度の外傷性脳損傷回復を早めたり、ADHDの子が抱える注意力の改善にも役立つという研究結果が出ています。

ここで、音楽療法を使って劇的な治療効果を上げた有名人を紹介しましょう。

グラミー賞にもノミネートされた事がある、メロディ・ガルドーという歌手がいます。
メロディはフィラデルフィア出身の32才。
囁くような叙情ある声を持つ、ジャズヴォーカリスト兼ソングライターです。
彼女は19才の時、信号無視をしたジーブに跳ねられ、複雑骨折・脳の機能障害等の瀕死の重傷を負いました。

彼女はずっとピアノをやっていて、16の時には地元のバーで歌う力もあったのですが、事故のせいで音と光に過敏になり、今までの音楽が聴けなくなってしまったのです。
でも彼女にとって幸いだったのは、担当医が音楽療法を熱心に行った事でした。

医師の勧めで、ハミングを始め次第に自分の歌を録音するようになります。
そしてリハビリの一つとして自分で曲を書くようになり、その数曲が彼女の最初のインディーズアルバムになりました。
そしてそれが大手レコード会社の目にとまり、事故から六年後に出したアルバムは各国でゴールドやプラチナディスクに輝いたのです。

現在メロディは、“シャトー・ガルドー音楽療法プログラム”を立ち上げ、音楽療法の活動にも携わっています。
奇跡的に彼女をカムバックさせたのは『音の力』に依る所が大きかったんですね。

1960年代、アンカルカ修道院に就任した修道院長は「修道僧が1日6〜8時間歌っても何の利益もないから」といって、グレゴリオ聖歌を歌うのを禁止してしまいました。
その結果、修道僧達はノイローゼになってしまったとか。
実は、効果的な詠唱には高音域の「倍音」が含まれていて、活力を与えたり心を鎮める効果があったのですが、それを奪ってしまったんですね。

修道僧は再び詠唱を開始すると、たちまち元気になったそうです。

皆さんも、音を上手にご自身の生活の中に、取り入れてみて下さいね。

 

参照:『脳はいかに治療をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』
ノーマン・ドイジ 紀伊国屋書店

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