「私のために私の成功をぶち壊してくれていた 騙され人生を転落した前世の私」〈後編〉 前世の記憶の癒しがもたらす成長や能力開花

自分らしさを取り戻す 光の破片を集めるストーリー 『光を紡いで』第2話 〈後編「過去の自分が学んでくれたプロ意識」〉 音楽芸術セラピスト玲奈が、実際に体験した過去世のトラウマの記憶の癒しを、短編のストーリーで書き綴ります。 人生の上昇、才能や能力の開花に繋がる癒しと、魂の不思議なストーリーをお楽しみ下さい。

ここまでのストーリーは前編をご覧下さい。

 

~ 紐解かれる人生 ~

欠片を磨きながら、私は自分の過去と思われる男の一生を眺めていた。

映画が終わるようにその白昼夢が消えると、私は現実に戻って来る。

先程の欠片は磨きこまれ、とても美しく輝いている。
光沢のある表面は私の姿をうっすらと映しながらも、その奥の世界と、その向こうにある世界を同時に写し、欠片の中に不思議な世界が広がっているように見える。

つやつやに輝くその欠片は、何だか先程見ていた男が流した涙の塊のように感じた。

「辛かったね……」
私はその破片に頬ずりした。
涙が頬を伝い、その破片を濡らす。

私はプロの世界の厳しさや奥深さを、誰に教わった訳でもないのに当たり前に知っていた。
自分が何かをした時には、その完成度に対してはいつもとても厳しい目で見ていた。

どちらかというと、何に関しても完璧主義過ぎる傾向がある。
だから本物と偽物の違いや、プロとアマチュアの違いはすぐに分かる。

そして、褒められたからと手放しで調子に乗ったりはせず、その人は何を見て何に対して褒めているのか子供の頃から見抜く事が出来た。

大抵は小さな子供だからと、特に意味もなくご機嫌取りのように褒める大人が多い。
そして、どうせ何も分からないのだからと嫌味を込めて褒める人も居る。

私は本当にきちんと現実を見て、褒めるべき点を見つけて心から褒めている人の言葉しか、受け取らなかった。
常に自分が、自分の能力を厳し過ぎる位に点検している、子供らしくない子供だった。

それは、この過去の私が、人生をかけて学んでくれていたからかもしれない……。
感謝が込み上げてくる。

 

~ 過去の私との融合 光を手に入れる ~

その欠片がとても愛おしく感じて大切に胸に抱くと、胸の奥でパリンと小さな音がした気がする。

そしてその欠片はまた、私の中にジワジワと溶けていく。
胸の中で割れたものとゆっくり融合していく。

はっと気付く。

私はいつも、一番やりたい事は出来ずに、それに近い事をする。
本当にやりたい事は、いつの間にか見えなくしてしまう。

やりたい事だと信じてした事は、なぜか成功してもあまり嬉しくなく、本当はこれがやりたかったのではなかったのに……。
と後で感じる。

本当に自分がしたかった事をやりたいように形にし、達成感を味わった事がない。
いつも何かがずれていて何かが違い、どこかで違和感を感じるのだ。

なぜそうなるのかずっと分からなかったけれど、この男の気持ちと重なった。

「夢は叶わない」
「夢を叶えようとすると、人生を狂わせてしまう」
「だから、本当にやりたいものはやらない方が良い」

そんな事も、私はこの男の人生から学んでいたのだった。

夢に近付こうとすると、いつもお金に苦労する出来事が起こり、生活そのものから崩壊していくのも……。

夢の先の未来は、輝きではなく暗闇が待っているような気がしてしまうのも……。

自分を信じられなくなり、不安で不安で仕方なくなるのも……。

1番やりたいと思っていた事は、無意識が出来ないと決め付けどこかへ隠してしまい、いつも2番や3番にやりたい事をしてしまうのも……。

本当にやりたい事はそっと胸の奥にしまってしまい、自分でさえ分からなくなってしまうのも……。

夢を生きようとしていた20代30代の私の人生は、全部この男の人生と重なっていた。

もう、ズタズタボロボロの人生で苦しむ事がないように、私の無意識はこの男の体験を大切にし、2度と繰り返さないよう自分を守っていたのだった。

だからどんなに頑張っても、永遠に夢は叶う訳がなく、そのためのお金さえ作れない。

夢を叶えるためのお金があると騙され奪われ、人生ごとダメにしてしまう。
だからそれを避けようと、他の事でお金が消えるようにしてくれていたのだ。

この過去の体験より私は、現実を冷静に見て人を見抜く事を身に付けた。
そして全ては自分の学びとして起こるので、体験の中に入り込むのではなく「越える」と言う事を学んでいる。

トラウマはそこからの学びを受け取り、越える事が出来ればもう持ち続ける必要はない。
身を持って苦しい人生を体験し、私を危険から守ろうとしてくれた過去の自分に感謝が溢れる。

胸の中で色々な物が混ざり合い、涙が流れ、沢山の時間が折り重なって一度に流れていく。

「もう、あなたからしっかり学んだから大丈夫だよ。」
「あなたの想いを引き継ぎ、私はあなたを生かして生きる。」
「私は、本当に自分がやりたい事で、きちんと成功して見せるからね。」

過去の私に手を振った。
過去の私は目に涙を溜め、嬉しそうに微笑んだ。

私はこの日、夢を叶えようとすると人生を狂わせてしまうパターンを卒業した。
そして、そうならないために本当にやりたい事はそっと隠してしまう癖を卒業した。

これからは、自分が本当にやりたい事で夢を叶える事が出来る。
自分が喜びで満ち溢れるほどに、皆も照らす事が出来る。

夢を叶え、本当に幸せな生き方で輝く事が出来れば、必ず豊かになれる。
私が豊かになる事で、沢山の豊かさを周りに循環していく事が出来る。

もう光を恐れない。

Reina’s short story

 

『REINAのピアノヒーリング』
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