あきらめた夢への情熱 もう一度思い出してみませんか……。 魂を癒す『REINAのピアノヒーリング』Vol.22

夢に向かってチャレンジする権利は全員に平等に与えられていますので、もし羨ましがる方がいましたら「あなたも好きな事をして良いのですよ!」と勧め、背中を押してあげて下さい。

 

【 ボランティアを強要するドリームキラー 】

もう1つ、私が学びを卒業するのに時間がかかったドリームキラーをご紹介します。

それは、ボランティアを強要してくるドリームキラーです。

この方達の特徴として、「夢というのは現実から切り離されているもの」というイメージが強いのだと思います。

ですので、夢に向かって生きている方へ、憧れや崇拝するような傾向が強いです。

「夢は純粋で綺麗でお金は伴わないもの」で、「現実は汚いもの」。

「自分はどうにもならない現実的な世界で生きているけれど、夢を生きている方は自分とは違う、素敵な世界で生きている」そんな認識が土台になっているのかもしれません。

ですので、夢をお仕事にするために頑張っていると、『夢で稼ぐ奴は汚い』になってしまうのです。

どんな高尚な夢を叶えても、霞を食べては生きていけないという事は、考えれば理解できると思うのですが……

そんな方はどうしても、自分の「夢」に対しての世界観を信じたいのだと思います。

駆け出しの頃は、勉強になると思えば自分がお金を出してでも活動するものですし、夢を形にするためにアルバイトなどをして、寝る暇も惜しんで皆さん頑張ります。

もちろん始めはそれで良いのですが、何年も経ってあなたが実力を付け結果を出せるようになっても、奉仕する事を求めてくる方とはご縁を切ってくださいね。

その方はあなたに、「活動の機会を自分が与えてあげている」という認識しかなかったりします。

その方は、「自分のお陰であなたが成長している」と思う事で、自分の存在価値を確認していたりします。

自分の力で切り開ける位に成長したあなたは、自立をしなくてはいけません。

私はちょうどそんな時期、勇気を出してお金の話をした途端に、沢山の人の目の色が変わり態度が変わりました。

「そんなに汚い人だとは思わなかった」

とも、がっかりしたように言われました。

それまで何年も、色々な経費も時間も自分で捻出し、ずっと要望に応え続けてあげていたのに……です。

もちろんそこまで到達するのに、小さな頃からどれだけの時間とお金を投資し、勉強やレッスン、トレーニングを積んでいるか分かりません。

「私は休む暇もない位、こんなに必死に一生懸命努力して尽くし、要望に応えられるように技術だって磨いてきたのに、私はいつまでも利用されるだけの人間なのだ」

とショックでした。

でも、相手も多分……。

「活動の場を探しているから、私がこんなに沢山の機会を作ってきてあげたのに、ここまで来れたのが誰のお陰かも分からないで、急に偉そうになっちゃって何様のつもり?」

そんな風に腹が立ったかもしれませんね。

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【 ボランティアを強要するドリームキラーからの学び 】

なぜ私は、このような人達を引き寄せたのか?
と言いますと……。

「絶対にプロになる!」という決意はあるけれど、心の奥では「自分は生きている価値のない人間だ」と思っていました。

それを何とかするために、「結果を出して、価値のある人間になりたい。必要とされる人間になりたい」と思っていました。

つまり、認められたかったのですね。

そこで私と同じように、「そのままの自分には価値がない」からボランティア活動に熱意を注ぎ、必要とされる人間になろうとしている方達と引き合ってしまったのです。

自分に条件を出す人とのご縁は、条件を出されます。

「頑張っているなら認める」人達だったので、「無償で頑張っている」私の価値は認めて頂きました。

でもその方達は、私本人ではなく「ボランティアをする私」だけを認めてくれたのです。

ここで私は自分の中の価値観を変えていかざるを得なくなります。

「そのままの自分を認め、そのままの相手を認める」

これを決意し、このステージを去ります。

言葉で言うのは簡単ですが、今までの積み上げたものや居場所を捨てる事は、断腸の思いでした。

プロになりたての駆け出しの頃は、ボランティア活動ではどこからも引っ張りダコでとても忙しい日々を送っており、自分は沢山の人達に必要とされていると錯覚していました。

けれど本当は、プロの私には用はなく、プロレベルなのにボランティアしてくれる私にだけ興味があったみたいですね。

私が完全にプロとして活動をする宣言をしてからは、それまでの仲間や理解者が全部敵になり、白い目で見られるので怖くて外にも出られない日も続きました。

ですが、プロになるためにずっと努力してきたので自分を守り自分を信じ、数年かかって無事に次のステージへと進む事が出来ました。