コラム「幸せにでもなってみるか」Part.7
〜圧倒的に幸せな未来~ガクト(気功家・ヒーラー)

目の前にある現実だけで良し悪しを決めず、人生という線をどんな線で描きたいのか? ということを常に意識さえできていれば、十分満足のいく線で人生を描けるようになる。
コラム「幸せにでもなってみるか」Part.7<br>〜圧倒的に幸せな未来~ガクト(気功家・ヒーラー)

圧倒的に幸せな未来

好きなことだけやれる人生を送れるのであれば、それにこしたことがない、できるならそうありたいと誰もがそう願うだろう。
やりたくない仕事、面倒な人間関係、増えない預金、不安定な未来―――
そんな生きにくい人生などすぐにおさらばして、好きな仕事を持ち、大好きな友人たちに囲まれ、お金の不安はなく、安定された未来を手に入れたい。
自分もいつか「シンデレラ」のように、突然魔法にかけられ一発逆転の人生を送ってみたい。
しかし、そんなことは現実にはおこらず、それは宝くじを当てるよりも難しいことなのだと、本能的に誰もがそう感じていると思います。

 

本当に好きなことだけできる人生は幸せ?

しかし、「好きなこと」をやれるからと言って、必ずしもそれが「幸せ」につながるのかというと、それはわからないんだ。
どういうことかと言うと、「好き」イコール「幸せ」とは限らないということ。

例えば、漫画が好きで漫画家を目指し、ようやく売れっ子漫画家になり、沢山の仕事をもらえるようになったけど、現実は日々の原稿締め切りに追われ、寝ても覚めても仕事をしている日々。

大好きな友人たちに囲まれていたって、24時間つきっきりで好きでい続けるわけもなく、皆それぞれ結婚したり、就職したりして離れて行ってしまう。

お金に困らなくても、それを使えなければ意味がない。
例えば好きな仕事に追われ、大好きな友達は遠い地にいて滅多に会えない。
お金だけはあるけどそれを使う時間もないし、仕事のし過ぎで体を壊し、医療費だけがやけにかかる。

安定してた未来もそうだ。
例えば「シンデレラ」。
シンデレラは母と姉たちの意地悪を受ける日々、それに耐えながら言われるがまま仕事をこなしていくけなげな少女。
そこへ魔女が現れ、カボチャを馬車に変え、ドレス姿に変身したシンデレラはお城が開催する舞踏会へ向かい、そこで王子と恋に落ちる。
しかし、魔法が切れる24時には城を離れなければならなかった。
逃げるように城を後にするシンデレラ……そのとき落としてきたガラスの靴を頼りに王子は町中の女性にその靴を履かせ、ようやくシンデレラを見つけだし、二人はめでたく結婚。

僕の記憶が正しければそんなストーリーだったと思う。

2

シンデレラはどこがハッピーエンド?

しかし、それらは本当にハッピーエンドなのだろうか?

そうだなぁ……僕がイメージするシンデレラの年齢はおよそ21歳くらい?
そして、シンデレラがハッピーエンドを迎えるまでの話、つまり魔法にかけられた日から王子との結婚まではおよそ3か月から半年といったところだろう。

つまり、「シンデレラ」というストーリーは、人生80年の生涯の中で、21歳の女性のたった半年間だけが切り取られている話だということになる。

ストーリーは続くんだよ。
もしかすると、王子に浮気癖があって離婚してしまうかもしれない。
子供の育児や学校の成績で悩んでるかもしれない。
意地悪だった母親が痴呆を患い、お城で共に生活しながら看病することになったかもしれない。
あるいは、王子ということはいずれは王様になるんだろ?
だったら一国の王、つまり国の代表だよね?
貿易摩擦によって軍事衝突し、戦争になって王の座から引きずり降ろされたのかもしれない。

しかし、僕が知る限りは「シンデレラ」の続きの話は聞いたことがない。(僕が知らないだけかもしれないけど)つまり、21歳の時起こったような魔法はその後なく、平凡に子育てをし、平凡に年を取り、平凡に人生を送った。
そしてシンデレラというストーリーの締めくくりにはこう書いてあるだろう。
「そしてシンデレラは王子と共に幸せに暮らしました」と。

つまり、シンデレラの話の中で、一番の幸せとは、小説の中には描かれていないということなんだ。