【さらに恐ろしい落とし物】
しかしながら、このような手法は古代から存在していました。中国の呪法に「金蚕蟲(きんさんこ)」というものがあります。これは「蟲毒(こどく)」の一種なのですが、金蚕蟲は、名前の通り家を非常に栄えさせてくれるものだとされています。どんどんと、財産は増えていくのですが、その代償として「家族や身近な人が死んだり不幸になったりしていく」のです。これは、最終的に「一人残された主人が命を失うまで続く」ものであり、「どれだけの財産があっても、幸せにはなれない」という、非常にたちの悪い呪いなのです。
この呪いを解く方法として、「金蚕蟲を誰かに拾わせる」というものがあります。このときは、自分が「金蚕蟲で稼いだものと同じだけの金銀財宝を一緒に捨てる必要がある」とされているのです。
赤い封筒と金蚕蟲は基本的には同じよな原理を利用していますが、後者の方が一時的にはお金持ちになったとしても、最終的には家族や一族、そして自分までもが不幸になるわけですので、よりいっそうたちが悪いといえるでしょう。
【旅先での落とし物に注意】
日本は落とし物が出てきやすい国だといわれていますが、それはこういった風習が広まらなかったためなのかもしれません。そのために、他の国にいったときにも同じよな感覚で落とし物を拾ってしまいがちですが、赤い封筒ならまだしも、金蚕蟲のようなものを拾ってしまったならば、災難ではすみませんので、「旅行先での拾いものにはくれぐれもご注意を」。
The topic of the red envelope?
Take care the found items.