魂のQOLを向上させようVol.29~元いた場所を振り返る

永遠に危険なものが判らない、つまり危機管理ができないということと同じこと。 結果、自分自身をどんどん幸せから遠ざけてしまうということになっているケースもあるのです。

魂のQOL向上のためのスキルを、鑑定師・惠美子がお伝えするシリーズ。
今回は「元いた場所を振り返る重要性」について、お伝えします。

 

突然ですが、あなたは自分の振り幅を正確に把握していますか?

この振り幅、例えて言うなら最近携帯の会社などで目にする「プラチナバンド」のイメージ。

携帯のプラチナバンドとは電波が障害物を回り込んで伝わりやすい周波数帯をいいますが、これは今までは使われていなかったエリアの電波を受信できるようになった、ということなんですね。

人間も電波体なので、これと似たようにその人のバンド(周波数帯域)というものが存在します。
これが広ければ、普通は聴こえない音が取れたりもしますし、見えないものが見えたりするケースもあります。

つまりは、受信した電波を音声変換で受け取るか、映像変換で受け取るかの違いということになります。

そして、受信できないバンドというのが当然存在することになり、それを世間一般には「感性がない」などという言い方で表したりします。
自分のバンドを理解するということは、自分にはどのような感性があり、何を受信して何はわからないのかを正確に把握していますか?  ということなんです。

そして、このバンドは魂が成長していく過程で広がっていくのが普通です。

 

感性がないからいいものが判らない。

反対に低いもの、質の悪いものというのは、感性がなくても目立つので目が行ってしまうという性質を持っています。

理解できないものに惹かれる、危険と判っていても近づいてしまうというのは、この原理が働いた結果招いてしまうことです。

怖いもの見たさという感性は本能に近いので誰もが持っていますが、危険を回避するという感性は、理性的な動きなので、育てなければ育ちません。

 

永遠に危険なものが判らない、つまり危機管理ができないということと同じこと。

結果、自分自身をどんどん幸せから遠ざけてしまうということになっているケースもあるのです。

ここで重要なのは、自分のバンドがどのくらいの高さ幅を持っているか、下と上との間のサイズを大体判っておくということです。

なぜなら、人が成長し、ステージがあがっても、幅はそうそう変わるものではありません。

30cmの幅の人は、その幅のまま上に上がっていくことがほとんど。
結果として下の層にいた人とは目が合わなくなり(見えなくなる)交友関係やご縁ができるものの質が上がっていくということを繰り返しているのです。

反対に落ちるときもこの幅で落ちるので、人生が沈みきり、かつての底辺が天井になった場合は、さらに下側に30cm下がったところを流れている人やものと、ご縁ができていくことになります。

 

上とは、楽しいことや喜びが多い世界を表し、下とは苦しみや悲しみが溢れている世界を意味しています。

成長を円滑に続けていけば、徐々に楽しいことや喜びが溢れる世界に行き、反対に下がっていけば日常に悲しみや悩みが溢れます。

自分のいまの状況から、そのステージを推測し、幅を理解すれば沈んだときにどのくらいのレベルまで落ち込んでいき、反対にあがっていけばどのくらい楽しいことが待っているか、想像しやすくなるということを、まず覚えておいてくださいね。

 

もう1つ大切なことは、「自分の元の位置がどこであったか」ということです。

ようやく這い上がったと思っても、以前と同じに戻ってしまう人というのは「自分は、もう二度とそこへはいかない」という変な安心感と自信を持っています。

結論から言ってしまうと、元いた場所には案外簡単に戻れるし戻っても、どうにかやれてしまうものなのです。

ではどうするか……

戻れてしまうからこそ、強い意志の力で絶対に自分は戻らないと決意し、管理し続ける必要があります。

人に引きずられて知らないうちに戻されてしまわないか、自分自ら戻ってはしまわないか。

そうやって自己管理を続けていくことが、成長し続けるという上で、大変重要なことになってきます。

 

それってすごく特別で、大変なことみたいなイメージをもちましたか?

例えば学校の勉強でも、いくら得意科目だからといってまったく勉強しなかったら、テストで満点は取れませんよね。

現実も、それと同じです。

得意科目であっても、それに対して努力を怠れば、失墜するし、苦手科目であるなら、なおさらです。

その意味では、常に自分というバンドを理解し、管理し、高いもの、価値あるものを受信できる感性を増やしていくことが、人生の質を高める、一番の近道だといえるのではないでしょうか。

どうせ日々を生きるなら、より豊かに。
そのために受信チャンネルを増やしていくための努力は、楽しみながら続けていきたいものですね。