■どんな言葉を選んだら、ちゃんと届けられるか■
相手を喜ばせることを言うことは、たやすいです。
でも、聴こえた詞はすべて相手の方の情報。歪ませるわけにも、嘘をつくわけにもいきません。その中で正確に伝えるべきを伝え、言語変換していく。
それがわたしたち通詞人の仕事だと思って真摯に向き合うように心がけているからです。
わたしの鑑定中に多くのお客様は「やっぱりそうだったのか」って口にされます。
つまり、自分で気が付かれていた。でも、認めたくない。だってそこには不都合やちょっと痛みを伴う内容が含まれていたから。でも、他人から言われてしまえば「やっぱりねー」って納得できる。
通詞人の仕事は、そういう仕事。だから、知りたいことがないなら、興味本位ならきっと、ご依頼する時期じゃないのです。
わたしの仕事は特に「今日は何を知りたいですか?」と毎回質問しますので、余計に明確にしてからのほうがいいでしょう。そこが判らないほど、人生の迷路に入っている方は、それをそのまま伝えてください。
交通整理もプロのメッセンジャーの仕事に含まれているのですから。
■「刺さる言葉」に注目して■
では、最後にプロのメッセンジャーを頼まない場合、どのようにメッセージを受け取るか、一番シンプルな方法をご紹介しましょう。
よく、「刺さる言葉」という表現を聴きますね。
まさにグッとくる、印象深い言葉のことを言うのだと思うのですが。その「刺さる」という感覚こそが
ガイドのイチオシ的言葉の証拠だと覚えておいてください。
ガイドにもいろいろなキャラクターの人がいます。何しろ元は人間だったんですから、ある程度の性質はもっています、まぁ性格みたいなものですね。
金八先生的なガイドさんが伝える言葉と、下町のおばちゃん的なガイドさんが伝える言葉は、明らかに質が違います。でも、その違った質の中でも、ちゃんと個々に刺さるようにある種の計算がなされています。
当然です、その人のツボを押さえた言葉を選んでいるからです。
それだけに、刺さる言葉は大切にして頂きたいと思うのです。
電車の中吊り、ちょっとしたキャッチコピー、誰かが言った一言、本屋の立ち読みで目に入ったもの。極端な人になると、喫茶店の隣の席の人の話が聴こえた中に、刺さる言葉が含まれていることもあったりします。
アンテナを高く、言葉に敏感に反応したり、気になる言葉はスマホのメモに書き留めたり、手帳に書いたりする習慣をつけるといいでしょう。
良薬口に苦しと同じで、耳が痛い言葉にヒントが隠されていることも幾らもあります。
とはいえ、なかなか瞬時には受け止めにくいもの。そんなときは、まずどこかにメモして気持ちを落ち着かせて徐々に受け入れていくと、いいと思います。
前回の記事はコチラ:
魂のQOLを向上させようVOl.46~運命数の活かし方~