風邪をひいたときに最も大切な時期はいつでしょう?〜あなたはどんな行動をとりますか。

「今いる場所で違う風景が見られる」クリアリング鍼灸をご提供しているホリスティックケア・プアマナです

年末は何かと忙しい時期です。
片付けたいことがたくさんあるのに、年末年始などのまとまったお休みに入ると風邪をひいてしまう、という方も多いのではないでしょうか。

普段、気を張って生活している方ほど「休める」と思うと緊張感が緩んで風邪をひきやすいものです。
年末年始の風邪を長引かせないためにも、今日は上手に風邪を乗り切るポイントをお伝えしたいと思います。

 

休みに合わせて風邪をひくほど責任感の強いあなたが、もし仕事が忙しい時期に風邪をひいたら、どんな行動をとりますか。

1、高熱でも出勤する
2、熱が下がったら出勤する
3、咳やダルさなど、一通りの症状が治まってから出勤する

実は、この中に絶対にしてはいけない行動があるのですが、お分かりになるでしょうか。

答えの前に、風邪について少しお話したいと思います。

私は何人もの医師から「風邪を治す薬を発明できたらノーベル賞ものだ」と伺ったことがあります。
つまり、現在ある風邪薬は、熱を下げる、喉の炎症や咳を抑える、鼻水を止める、などの個々の症状に対処するものであって、風邪そのものを改善させることは出来ていないのです。

 

東洋医学や整体では、風邪は病気ではないと考えます。

心身の疲労が一定のキャパシティーを超えた時に身体が発揮する自然治癒のプロセスとして熱や咳や鼻水がある、と考えるのです。

ウィルスに感染して風邪の症状が出るのですが、同じ環境に居ても風邪をひく人と引かない人がいるということは、風邪を引いたから具合が悪いのではなく、元々具合が悪いから風邪をひいたと言えます。

さて、その考え方に基づいて風邪の経過を見てみると、発熱は身体がウィルスを駆逐しようとする働きです。

先ほどの問いを思い出して下さい。
せっかく身体がウィルスと闘っているのだから、持ち主はしっかり休んで身体を援護するべきだ。
だから絶対に取ってはいけない行動は「1、高熱でも出勤する」」ではないか、と多くの方が考えると思います。

ところが、風邪の時に一番注意しなければならないのは「2、熱が下がったら出勤する」です。
熱が下がったら身体は平常通り、と思いがちですが、発熱して闘っているときよりも、実は闘い後のほうが身体は休息を必要としています。

読者の中にも、高熱の後にいったん平熱を下回ったという経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
そのとき出勤したけれど、咳やダルさがいつまでも続いたということはありませんでしたか。

身体が頑張ってくれて平熱より下がったのだから、もう大丈夫と考えがちなのですが、実際に身体はこの時が一番安静を必要としています。
ところが身体の要求を無視してしまったために風が長引いてしまった、と考えられます。

極端に言えば「熱が出ている時は動いても良い、熱が下がったら休まなければならない」これを実行しなければ風邪をひいた甲斐もありません。
熱が下がって(平熱に戻って)から平均半日ほど休養すれば身体はほぼ平常になります。

熱が下がれば出勤(あるいはお子様の登校)と考えている方も多いと思いますが、熱が下がった後も平熱を下回っていないかをチェックしてください。
発熱が治まってから最低でも半日は休養を取り、健やかな年末年始をお過ごしくださいませ。

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