ヨガマスター

ダンカン・ウォン(アメリカ)

Duncan Wong ヨギックアーツヨガシステムの創始者。カリフォルニア生まれの中国系アメリカ人。20年以上に渡る自己鍛錬の後、マドンナ、ビヨーク、スティングなど、世界のセレブも師事するヨガマスターになる。

 

 

ダンカン ウォン プロフィール
カリフォルニア生まれの中国系アメリカ人。 Yogic Arts/ヨギックアーツ ヨガシステムの創始者。

幼少の頃より、父の影響からマーシャルアーツをはじめ、様々な武道を経験する。

10代の頃にヨガと出会い、以後20年以上に渡り自己鍛錬と、カリスマインストラクターとしてのティーチングスキルを磨く。

そして、彼が24歳の時にそれまで経験してきた、ヨガやマーシャルアーツに、タイ式マッサージの要素を融合させた、全く新しいヨガシステム「Yogic Arts/ヨギックアーツ」を確立。

現在、ヨギックアーツは世界中で実践されており、ダンカン自身もアメリカやヨーロッパ、そしてアジアを中心に、自らワークショップやティーチャーズトレーニングを開催し、活躍中。

日本では2005年に始めてヨギックアーツが紹介され以後、定期的にワークショップを開催中。ストイックでスピリチュアルなヨガの部分と、アクロバティックでリズミカルな武道の要素が融合し、神聖さの中にも楽しさのあるメソッドとして、日本全国で生徒が増え続けている。
出典 Yogic Arts 公式HP

 

 

 

ダンカン ウォン インタビュー
編:深い呼吸とはどういったものか、又リラックスと呼吸の関係について、教えて下さい。

ダ:深い呼吸とは、私たちの心を穏やかにするものです。呼吸が深ければ深いほど、私たちの考えも、落ち着きを見出します。それが、私たちの心臓をリラックスさせ、心を平和へ導くのです。

編:ヨガの目的の一つとして、心の平和を探求するということがあると思いますが、ヨガを極められているダンカンさんでも、日常生活で心が乱れることはあるのでしょうか?

ダ:はい、私も日常生活で心が乱れることはあります。現代社会では、一瞬一瞬が、不調和を招く誘惑で一杯です。でも裏を返せば、自分の中心に戻るためのチャンスに満ちていることになります。誘惑に負けず、常に自分の意志を顧みることで、私たちの内側の調和が導き出されるのです。
出典 TRINITY 47号

 

 

 

ダンカン ウォン 体験記事
全国からヨガファンが集まり、3日間で91もの講座が開かれた「ヨガフェスタ横浜2008」で、特に人気を集めたレッスンがあった。

マドンナやスティングを指導したこともあるヨガ指導者のダンカン・ウォンさん本人が直接指導するレッスン「ヨギックアーツ ビギナーフロースタイル」。武道とタイ式マッサージの要素を合体させた「ヨギックアーツ」に、毎回、約200人の受講者が熱心に汗を流していた。その様子をリポートする。

開始前から熱気十分

レッスン開始前の会場には、参加者が持参したヨガマットが所狭しと敷き詰められた。マットの上で準備運動をしながら待つ人も多く、レッスン前から熱気に満ちていた。

時間通りにダンカンが「コンニチハ~、みなさ~~~~ん」と陽気に登場すると、会場から拍手が起きた。

場内をぐるりと回ってからステージにあがり、位置についたダンカンは、「ありがとう。きょうは参加してくれてありがとう」と日本語であいさつ。レッスンは原則として英語だが、通訳がいるので安心だ。

参加者全員で瞑想した後、愛用のiPodをスピーカーにつなぎ、ゆっくりしたリズムのロックに合わせて、まず呼吸法の指導から始める。Tシャツを大きくめくり、ベコベコとへこむ腹部を見せ、「横隔膜を引き上げるようにして、吐く息だけを意識する腹式呼吸をしましょう」。

「セクシー」は「ヘルシー」

次は、いよいよヨガのポーズ。

腹ばいになり、両手を頭の上に伸ばして床に這わせ、膝を突いてお尻を上げる。さらにお尻を空中でぐるぐるまわす。

日常、人前では取りにくいポーズに受講生が躊躇していると、壇上から「セクシーポーズね~」とダンカンの日本語が飛んできた。

「みなさん、『セクシー』を別の言葉で表すとなにかな?」

「ヘルシー! そうでしょ?」

笑いが起こり、会場の照れが吹っ飛んで、みんながポーズを取り始めた。

こなしていくうちに、流れる曲のテンポがだんだん速くなり、激しい動きが取り入れられてくる。

腕立て伏せの体勢から腰を持ち上げて立ち上がり、体をひねってキックを繰り出す。それに合わせて「ウオォォォォオオ」とダンカンが発する、うなるような力強い気合の声が、会場を盛り上げている。

壇上のダンカンは、両手で体を支え、片足を肩にかけ、顔の横からのぞかせるというとても難しいポーズを見せている。

「ハイ、みんなもコレやって。いえ、ジョーダン」

冗談を交えながら、会場を歩き回って参加者のポーズを個々に修正してくれる。

回ってくるダンカンを待つ間に腕が震え、修正してもらったとたんに崩れてしまう受講者もいる。

「We Will Rock You」でヨガ

終盤、「We Will Rock You」が流れると、会場の熱気も最高潮。難しい倒立のポーズに挑戦しては失敗するなど、参加者が自分のペースで楽しみながら取り組んでいることがわかる。

レッスン終了の約20分前になるとクールダウンが始まった。部屋の照明を落として、仰向けになり、手足を伸ばしてじっとするリラックスのポーズ。

その後、参加者とダンカンが感謝の辞を唱え終わると、レッスンは終了だ。

「ヨギックアーツ」は、音楽に合わせてリズミカルに動きながら、ときどきポーズをとるものなので、ヨガというよりダンスに近い感じがした。

激しい動きばかりというわけではないが、終わるころには全身に汗をかいていた。翌日は、予想外の筋肉痛に襲われてしまった。

去年のヨガフェスタにも来たという横浜市の近藤義也さん(28)は「ヨガブームはひと段落したように感じますが、男性は増えていますよね。僕は去年のフェスタで『ヨギックアーツ』に出合ってから、ずっと続けています。ダンカン・ウォンさんの講義を受けたくて来ました」と真剣な表情で汗を流していた。

ダンカン・ウォンさんは「ヨギックアーツは、ライフスタイルそのものなんだ。ヨガをするのに道具は何も要らないしエコでしょう? それに、よりよい気持ちに導いてくれる。きょうのレッスンはとても楽しかったよ。来年ももちろん、ヨガフェスタでレッスンするよ!」と笑顔で話していた。

一口に「ヨガ」といっても、ダンスのような「ヨギックアーツ」もあれば、家で気軽にできるよう考案されたヨガもある。ヨガフェスタではこうした違いを一度に体験することができる。

ヨガを始めてみたいけれど、どこから手をつけたらいいのかわからない人もここで、きっかけをつかめるかもしれない。
2008年9月30日 読売新聞

 

 

 

ダンカン ウォン 体験談
週末ビッグサイトで開催された『癒しフェア』の展示会の一環で、マドンナのヨガ・トレーナーとして知られるダンカン・ウォン 先生の公開ステージと、少人数の講座がありました。
ダンカン・ウォン先生の講座は昨年都下のヨガスタジオで行なわれた講座以来。以前よりも日本語がお上手になっていた気がします。
ダンカン・ウォン先生は”ヨギック・アーツ”という、伝統的なヨガに、マーシャルアーツやタイマッサージ、ピラティス、ダンスの要素を取り入れたオリジナルの様式を展開しています。筋肉の柔軟性と瞬発性、ビートの利いた音楽にのせて動くバランス性、それに明るく楽しく平和な時間を過ごす精神性など、単なるエクササイズにとどまらないトータルバランス的なものだと思います。先生の気負わない明るく気さくな人柄も魅力的です。たくさんパワーをいただいた気がします♪
出典 南の楽園バリから「だいすき!」をいっぱい!! みちえの しあわせ レシピ