スピリチュアルドクター

A・マズロー

Abraham Harold Maslow

 

マズロー プロフィール
アメリカ合衆国心理学者

ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区に生まれる。彼は人間性心理学の最も重要な生みの親とされている。これは精神病理の理解を目的とする精神分析と、人間と動物を区別しない行動主義心理学の間の、いわゆる「第三の勢力」として、心の健康についての心理学を目指すもので、人間の自己実現を研究するものである。彼は特に人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)を主張した事でよく知られている。マズローは人間についての学問に新しい方向付けを与えようとしたが、彼の著作はそれ以上に内容豊かなものになっている。著書、雑誌論文は100編以上に及び、アカデミックな心理学のみならず、教育や経営学のような隣接領域にまで彼の思索は及んでいる。
出典 Wiki

 

 

 

マズロー 欲求のピラミッド(欲求5段階説)
アブラハム・マズロー(1908-1970)は欲求を五段階に分け、人はそれぞれ下位の欲求が満たされると、その上の欲求の充足を目指すという欲求段階説を唱えました。下から順に、生理的欲求、安全の欲求、帰属の欲求、自我の欲求、自己実現の欲求という順になっています。

 

生理的欲求は、空気、水、食べ物、睡眠など、人が生きていく上で欠かせない基本的な欲求をさしています。これが満たされないと、病気になり、いらだち、不快感を覚えます。

 

生理的欲求とあせて、安全の欲求は生命としての基本的な欲求の一つとなります。生を脅かされないことの欲求で、たとえば、暴力などにより絶え間なく生存を脅かされていると、その危険をいかに回避し安全を確保するかに必死になり、それ以外のことが考えにくくなるわけです。

 

三つ目は、帰属の欲求です。会社、家族、国家など、あるグループへ帰属していたいという欲求は、あくまで生存を脅かされない状態になって出てくるわけです。また、基本的欲求が満たされた次にこの欲求がくるということは、帰属欲求がそれだけ基本的なものであることを示しているともいえます。

 

帰属の後に自我の欲求がくるのは、ごく自然のことのように思えます。なぜならこの欲求は、他人からの賞賛を求める欲求であり、それはグループへの帰属が前提となるからです。(なにかしらグループに所属しなければ、自分を認めてほしい他者を認識することはありません。)この欲求は二つに分かれます。ひとつは、仕事の遂行や達成。二つめは、そのことにより他人から注目され賞賛されることです。

 

最後は自己実現の欲求。これは、あるべき自分になりたいという欲求です。たとえば、自分の描きたい絵画に打ち込む芸術家は、自己実現の欲求に突き動かされているといえます。研究欲求、平和の追求、芸術鑑賞なども含まれますが、注意しなければならないのは、あくまで「自己実現」を求めてのことである、という点です。たとえば、そこに「人から賞賛されたい」という気持ちがあるのであれば、それは自我の欲求です。ここには、ある種の無償性が含まれているのが特徴です。

 

このマズローの欲求段階説は、組織心理学において、従業員の動機付けの説明として利用されてきました。しかし本来は、人が成長する過程で満たされる欲求として五つの段階を位置づけた、いわば精神的成長の過程の説明でした。短期的な動機付け理論として利用すると、見誤る場合があります。たとえば、給与を上げ、環境を改善すれば生理的欲求、安全の欲求が満たされ、帰属の欲求へとつながるというのは、当然、短絡的にすぎると言えます。

 

また、自己実現の欲求についても注意を要します。何に自己実現を感じるか、やりがいを感じるかは人それぞれであり、そのことを「管理」するのは非常に難しいことです。従業員と一緒にやりがいを「発見する」というような、創造的なコミュニケーションが不可欠になってきます。この説の原点に立ち戻るなら、従業員の「人間的成長」を促していくフレームワークとしてとらえた方が、より本質的です。

 

さらにマーケティングにおいてもマズローの欲求段階説はよく利用されます。組織心理学と同様、欲求を満たすことを短絡的にとらえてはいけませんが、昨今顧客の不満を取り除いただけでは、多くの市場での勝利はありえません。そのような環境の中で定性リサーチのラダリングやz-metを利用してより高次ニーズを理解する必要がありますが、その成果を整理する上では非常に便利なツールです。

 

マズローは1908年にブルックリンで誕生。両親は貧しいロシアからのユダヤ人移民。7人兄弟の長男の彼は、両親の期待を背負い学問の道へと進みます。貧しい生活、マイノリティへの所属、アカデミックでの成功。マズローの欲求段階説は、こうした生い立ちも影響しているのかもしれません。
出典 Innovetica

 

 

 

 

マズローの「欲求段階説」に対する誤解を解く


マーケター
の皆さんが最もよく知っている心理学説は、「マズローの欲求段階説」でしょう。
さて、この欲求段階説に対する大きな誤解(間違った思い込み)の一つは、「下位の欲求が100%満たされないと上位の欲求は現れない」というものではないでしょうか。

しかし、現実にはそうではないこと、マズロー自身も上記のようには主張していないことを、マズローの著作『人間性の心理学』に基づいて解説しましょう。

まず、欲求階層説とは何かについて復習です。
基本的に、以下の5段階が基本的欲求として示されています。

——————-

1 生理的欲求(食物、水、空気、性等)
2 安全の欲求(安定、保護、恐怖・不安からの自由等)
3 所属と愛の欲求(集団の一員であること、他者との愛情関係等)
4 承認(自尊心)の欲求(有能さ、自尊心、他者からの承認等)
5 自己実現の欲求(自分がなりうるものになること)

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そして、一般的には、1番目の「生理的欲求」を最下層に、5番目の「自己実現欲求」を最上層においた「ピラミッド図」(もしくは「台形図」)で、階層(上下)関係が示されます。

こうした階層図を見ると確かに、5種類の欲求は「下から順番に満たされていくもの」という誤解をしてしまうのも無理はないかもしれません。しかし、マズローは次のように説いているのです。

“我々の社会で正常な大部分の人々は、すべての基本的欲求にある程度満足しているが、同時にある程度満たされていないのである。”

そして、平均的な人のそれぞれの満足度合いについて、マズローは独断的と言いながら、以下の数字を示しています。

1 生理的欲求:85%
2 安全の欲求:70%
3 所属と愛の欲求:50%
4 承認の欲求:40%
5 自己実現の欲求:10%

社会としてある程度安定した状況にある国に住む人々、私たち日本人もそんな幸運な状況にある人々だと思いますが、上記はある程度納得感のある数字ではないでしょうか?

そもそも、マズローは5つの欲求について、これらが欠乏したときに優先して満たされるべきもの、つまり「より優勢なもの」の順番を示したのです。

例えば、「食事」と「安定」が両方欠乏している状況では、生理的欲求がまず優先されるでしょう。(だからといって、食欲が100%満たされなければ、安定を求めないというわけではないことはおわかりかと思います。)

また、「安定」と「愛情」が両方欠乏している状況では、多くの場合、「安定」が優先されます。(とはいえ、どんな状況であれ、安定だけでなく、ある程度愛情も求めるものでしょう)

マズローは、5つの欲求の「より優勢かどうか」に基づく上下関係は、決して不動のものではないとも主張していました。個人や社会、状況によっては入れ替わることもある。あるいは、しばしば見られることですが、愛・所属の欲求や承認欲求が十分に満たされている人の場合、空腹や不安などの下位の欲求が満たされない状況に‘耐える力’があります。

また、生まれながらにして、創造への動機(例えば、絵を描かないといられないといった、天才芸術家に見られるような衝動)が強い人は、生理的欲求や安全的欲求が満たされなくとも、ひたすら自己実現的な欲求を満たそうとします。

(出典 insight now)

 

 

マズロー 名言


自分自身に対する認識を変えれば、人間は変わる。


人間は自分のなりうるものに、ならなければならない。

過去を悔やみ、未来を案じるのも結構だが
今この時に、「行動できる」という事を忘れてはいけない。

人は安全を求めて退却するか、成長を求めて前進するかを選ぶことができる。
(出典 地球の名言)
http://www.earth-words.net/human/abraham-maslow2.html

アブラハム・マズローの英語の名言・格言

If you deliberately plan on being
less than you are capable of being,
then I warn you that you’ll be unhappy for the rest of your life.
Abraham Maslow

もしあなたが、わざと自分の能力以下の存在であろうとするならば、
私はあなたに警告する。
あなたは残りの人生、ずっと不幸せになるだろう。

アブラハムマズロー
出典 英語の名言・格言・ことわざ

人間の成長にとって、
愛はビタミンやミネラル、
たんぱく質と同じくらい不可欠である

出典 Web石碑名言集