ボディワーカー

フレデリック・マサイアス・アレクサンダー(オーストリア)

Frederick Matthias Alexander  アレクサンダー・テクニークの創始者。将来有望なシェイクスピア劇の朗唱家でしたが、声が出ないという俳優にとっては致命的な問題を抱え込み、その問題を解決する為に様々な当時の医療を試みましたが、改善されなかった。この結果、彼は自分自身でこの問題を解明することを余儀なくされ、数年に及ぶ根気強い自己観察の結果“心身の協調作用と動作の為の新しいアプローチ”を発見。

それらを実践するうちに声の問題だけではなく、彼の全般的な健康状態も驚くほど改善されてゆき、この問題の根本は、彼個人に限ったことではなく、私達人間誰もが陥る可能性のある問題であることも明確になってきた。

その結果、彼は周囲の要望もあり、同様の問題を抱えている他の人たちにもこのアプローチを教えることに。彼の熱心な生徒の中には作家のジョージ・バーナード・ショウ、思想家のオルダス・ハックスリー、哲学者であり教育者であるジョン・デューイ、といった知識人がおり、中でもノーベル生理学医学賞を受賞したニコ・ティンバーゲンはその受賞スピーチの大半を費やして彼のアプローチを賞賛したことは有名。

こういった経緯でヨーロッパを中心に世界中の人たちに拡がってゆき、今ではクオリティーの高い洗練されたワークのひとつとして教師の交流組織や教師育成学校が世界中にある。

http://www.japan-alexandertechnique.com/