覚醒者

エックハルト・トール(アメリカ)

Eckhart Tolle

 

エックハルト・トール プロフィール

ドイツ生まれでカナダ在住の著者。「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」[1](原題The Power of Now)と、「ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる」[2](原題A New Earth)の二冊の著作で特によく知られる。2011年に、ワトキンス・レビュー(Watkins Review)による、 世界で最も精神的に影響力のある人物に位置づけられた[3]。2008年にはニューヨーク・タイムズが「アメリカで最も人気のある精神世界分野の著者」と評した。[4]

ロンドン大学を卒業後29歳で「内なる変革」を経験するまでは、人生の大半を落ち込んで過ごしていたという。

その後数年間、無職のまま「深い喜びの状態」で彷徨って過ごして、後に精神世界の指導者となった。彼は北米に移り住み、最初の本、The Power of Nowを書き始め、この著作は1997年に出版された[5]。2000年にはニューヨーク・タイムズのベストセラー一覧に掲載された[6]。現在に至るまで10年以上カナダバンクーバーに居住している。

2009年までに上記の二冊は、北米だけで三百万部と五百万部売れた[7]。2008年にはおよそ三千五百万人が、オプラ・ウィンフリーとトールによる、10回連続のネット生中継ウェビナーに参加した[7]。トールは特定の宗教との関わりを持っていないが、広範な精神世界の著作に影響を受けている[8]
出典 Wikipedia

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エックハルト・トール 思想
4 エックハルト・トールの思想

1)著書『ニュー・アース』より抜粋、引用

・人間に対する現状認識と可能性(cf. ニューエイジの「ありのままの自分」)
ほとんどの人間の「ふつうの」精神状態には機能不全、もっと言えば狂気と呼べるような強力な要素が含まれていることだ。(p.19)

人類の歴史は、おおまかに言えば狂気の歴史 (p.20)
例)ラマナ・マハリシ「心とは妄想である」、ブッダ「人間のふつうの状態は苦である」、キリストの原罪、20世紀・・・同じ人類の手で暴力的な死を遂げた人は1億人以上
・・・しかし、人間の意識には根源的変化の可能性がある。例)ヒンズー(仏教)悟り イエスの教え「救済」 仏教「苦滅諦」
・スピリチュアリティと宗教のちがい(←スピリチュアル文化の典型的なアプローチ)

新しい意識の高まりのなかで、既成宗教はどのような役割を担うのだろう?多くの人々はすでにスピリチュアリティと宗教の違いに気づいている。信念体系——自分が絶対的真理だとみなす一連の考え方——は、どのようなものであれ、持ち主をスピリチュアルにはしない。それどころかその考え方(信念)と自分を同一化すればするほど、自分のなかのスピリチュアルな面から切り離されていく。「信仰心篤い」人たちの多くはこのレベルに留まっている。思考を真実と同一視し、その思考に自分を完全に同一視しているので、自分だけが真実を知っていると主張するが、実は無意識のうちに自分のアイデンティティを守ろうとしているだけだ。この人たちは思考の限界に気づかない。自分の行動と信念に完全に同意しない人間は間違っていると決めつけ、そう遠くない過去には、相手を殺害することも正当化されると考えていた。いまでもそう思っている人たちがいる。
新しいスピリチュアリティ、意識の変容は、たいてい制度化された宗教の外で起こる。(p.25)
・人間の苦の原因=思考、エゴ

たいていの人は頭のなかの声——自分でも意図しない強迫的で絶え間ない思考の流れとそれに付随する感情——に完全に自分を同一化している。自分の心に取りつかれている状態、といってもいいだろう。そんな状態であることに気づいていなければ、頭のなかの思考の主が自分だと思い込む。その思考の主は、エゴイスティックな心である。エゴイスティックというのは、その思考——どの記憶、解釈、見解、視点、反応、感情——にも自分、私という意識(エゴ)がつきまとうからだ。スピリチュアルに見れば、これは無意識である。あなたの思考、あなたの心の中身は、もちろん育ちや文化や家族的な背景などの過去に条件づけられている。すべての心の活動の核心は繰り返ししつこく反復される思考、感情、反応のパターンでできていて、人間はそこに最も強く自分を同一化している。それがエゴそのものである。(p.71)

カトリックその他の教会が、倫理的相対主義を現代の悪の1つと批判するのはなるほど正しい。だが、絶対的真理はあるはずのない場所に探しても見つからないだろう。あるはずのない場所とは、教義、イデオロギー、規則、物語などだ。これらに共通しているのは何か?思考からできあがっているということである。思考はうまくいけば真理を指し示すが、決して真理そのものではない。だから仏教では「月をさす指は月ではない」と言う。(p.82)
・スピリチュアルな目覚めとは何か?

  •  スピリチュアルな目覚めとは、自分が知覚し、体験し、考え、感じている対象はつきつめてみれば自分ではないし、つねに移ろう事物のなかに自分自身を発見することはできない、とはっきり見抜くことである。これを明確に見抜いた最初の人間はたぶんブッダで、だからブッダの教えの核心の1つはアナッター(無我)だった。(p.90)
    この幻想の自己を捨てたとき、残るのは知覚や体験や思考や感情が現れては消える意識の明かりだ。それが「大いなる存在」、深い真の「私」である。この「大いなる存在」としての自分を知ったとき、人生で絶対に重要な出来事というものはなくなり、すべてが相対的な重要性しかもたなくなる。その出来事を尊重はしても、絶対的な深刻さや重さはもはや感じない。
    結局のところ、大切なのは次のことだけだ。人生という背景のなかでつねに「大いなる存在」という自分の本質、「私は在る(I AM)」ということを感じていられるか?意識そのものとしての自分のアイデンティティ、その本質を感じられるか?それとも起こっている出来事や心のなか、この世界で自分を失うか?(p.91)
    出典 現代スピリチュアル・ライフ・フォーラムBy伊藤雅之


    自分の思考活動を、自分の意思でストップできないのは、たいへんな苦痛です

  • 「さとり」とは、「すべてはひとつであり、完全である」という境地にいることです
  • なんであれ、文句を言うということは、必ず「すでにそうであるもの」を拒否していることを意味します
  • ひっきりなしの思考の騒音が、「大いなる存在」とひとつになって、「心の平安」の境地に到達するのを、妨げているのです
  • 文句を言うかわりに、なんらかの行動をとるか、はっきりと発言するか(それが必要であり、かつ可能であるなら)、もしくはその場を去るか、受け入れることで状況を変えるのです
  • 物事にレッテルを貼らずに、ありのままに放っておくだけで、たちまち物凄いパワーを手にすることができます
  • 感情が硬化していると、パワーの源から断絶してしまいます
  • レッテル貼りは、たしかに根強い習慣かもしれませんが、それは、かならず克服可能です
  • 「現状」をありのままに受け入れて、「現状」と、「思考がそれについてつくり上げる物語」とを混同しないこと
  • 小さなことから徐々に、レッテル貼りをやめる練習をはじめてみてください

出典 心臓震わすシビレル名言でもっと幸運に!

 

 

エックハルト・トール 著作 感想
もう先週のことだけれど、『ニュー・アース』という本を読んだ。
アメリカ屈指のスピリチュアル・マスターであるという、
エックハルト・トールの著作。

これが実に、すごい本だった。

ニュー・アース、というタイトルだけども、
いまの地球の、いわゆる「エゴ」についての記述が、すごい。
これほど、エゴについて書き抜くことができるとは。
驚嘆ものである。

思い切りかいつまんで言うとすれば、
エゴというものは、自分以外のものに自分自身を同一化する営みであり、
例えば、高価なブランド品に自分を同一化し、
「ブランド品を身に付けている自分」こそ自分自身であると認識し、
そこに価値を見出すのであれば、それは典型的なエゴである。
エゴは決して満たされない。
もっともっと、が合言葉である。
そしてエゴに支配された人間は、不幸な連鎖を繰り返す。

或いは、自分の「感情」に自分自身を同一化することも、エゴである。
さらに言えば、自分の「思考」に自分自身を同一化することも、エゴである。
と、あまり書くとぼくもよく分からなくなってくるので、
やっぱり、本書を読んだほうがいいと思う。
出典 成功は糧となり失敗はネタとなる

 

 

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エックハルト・トール 著書 翻訳

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