年に一回きりのレアなチャンス!座敷わらしをお迎えしてみませんか?

岩手県遠野市にある早池峰神社(はやちねじんじゃ)では、たまたま座敷わらしが家までついてきてしまったという参拝者が、その後事業で大成功をしたという言い伝えがあります。

「座敷わらし」といえば、幸運を招いてくれる存在として有名です。

東北には、そこに泊まることで座敷わらしに出会えるという旅館が何軒もあり、テレビで紹介されることも多いために、1年中予約がいっぱいというところもあるのだとか。

それだけ人気の座敷わらしですが、実は自宅に連れて帰る方法があるというのをご存じでしょうか? 年に1回という、レアなチャンスの時が近づいてきています。

岩手県遠野市に「早池峰神社(はやちねじんじゃ)」という神社があります。

あまり大きな神社ではなく、非常に素朴なたたずまいを見せる場所なのですが、あるエピソードが元で、4月末には多く人が集まるお祭りがあるのです。

あるとき新潟から早池峰神社に参拝に訪れた人がいました。
彼が参拝を終えて帰るときに、なぜか座敷わらしが車に同乗して家までついてきたのです。

その後、彼の事業は大成功!
お礼に早池峰神社に多額の寄付をするまでになりました。
まるで、昔話のようですが、れっきとした現代の出来事で、一説では昭和58年のことだと言われています。

このエピソードが元になり、昭和63年から早池峰神社では「座敷わらし祈願祭」が行われるようになりました。
こちらは、毎年4月29日に行われるもので、参加することで座敷わらしの依り代となる人形を授与されます。
こちらには、座敷わらしが宿っており、年に10体だけしか授与されないという非常に貴重なものです。

昔は地元の人しか知られていないマイナーなお祀りだったので、遠野にあるホテルなどには、この人形が普通に飾ってあったりもするのですが、最近では、よほどの幸運がないと手に入れることは難しくなっているようです。

とはいうものの、祈願祭自体は誰でも参加することができますので、まずは祈願祭に参加して、その雰囲気を感じて、宮司さんや地元の人と交流を深めることで、自宅に座敷わらしをお迎えできる可能性がぐっとあがるはずです。

また、こういったものは何度行っても授与されないという人がいる一方で、ダメ元で神社に電話してみたら、偶然に1体だけもらい手が決まってなかった、などというケースもよくありますので、まずは早池峰神社に問い合わせてみるのもオススメです。

祈願祭にはいけないという方でも、遠野を訪れた際には早池峰神社を訪れてみましょう。
普段は宮司さんも常駐していない、ひっそりとした雰囲気の神社なのですが、近くには小学校があり、平日には元気な声が聞こえてきます。
この神社に座敷わらしが集まっているというのは、こうした子供たちの声に誘われてきているのかもしれません。

座敷わらしは祈願祭のときにだけ現れるというわけではなく、基本的には境内にあるご神木に集まってくるのだといわれています。

視える人は、沢山の子供たちが木の上で遊んでいるのが見えるのだとか……。

気に入った人がいれば、自然と座敷わらしがついてきてくれることもあるということですので、幸運を求める方は、早池峰神社を訪れてみて下さい。

座敷わらしに出会えることができるかもしれませんよ?