その痛み天気痛かも?~天気と痛みの関係~

天気痛になる原因が、「気圧の変化」にあるというのは、体験的にわかっている人が多かったのですが、そのメカニズムというのは、今まではっきりとはしていませんでした。その原因は耳の奥にある「リンパ液」にあったのです。

天気が悪くなると、「頭や関節に痛みを覚える」。
「あ、自分だ!」と思う方もいるかもしれません。
今の時期は、気圧の変動や気温の変動が激しいために、特に悪化しやすいといえるでしょう。

日本では、このような天気と痛みの関係については、あまり深く研究されてきませんでした。
しかし、海外では気象情報の中に、天気痛になりやすいかどうかを予報するものもあり、立派な病気として認知されているのです。

つまり、日本は天気痛については遅れているわけですが、今年に入ってからNHKの「ためしてガッテン」や、日本テレビの「世界一受けたい授業」などで天気痛について取り上げられるようになり、ようやく一般的な認知度があがってきました。

天気痛になる原因が、「気圧の変化」にあるというのは、体験的にわかっている人が多かったのですが、そのメカニズムというのは、今まではっきりとはしていませんでした。
その原因は耳の奥にある「リンパ液」にあったのです。

気圧が変化することで、耳の中にある「内耳」という器官が反応します。
こちらは、気圧に敏感であり、一種の「気圧センサー」といえるものなのですが、こちらが反応することで、耳の中のリンパ液が動き始めます。

通常、耳の中のリンパ液は身体のバランスを取るためなどに使われるのですが、この場合、身体は傾いていないにもかかわらず、リンパ液が動くことで、「脳が混乱」してしまうのです。
その結果、身体が「強いストレス」にさらされ、痛みを司る「痛覚神経」が刺激されることで、普段から弱くなっている部分などが痛み出してしまうのです。

天気痛に個人差があるのは、内耳が気圧の変化を敏感に感じ取れるかどうかというところに関わっているようですので、「敏感な人」ほど天気痛が出やすいといえるかもしれません。

このように原理がわかったことで、天気痛への対処方法もわかってきました。
もっとも簡単な方法は、市販の「酔い止め薬」を飲むこと。
乗り物酔いは、天気痛と似たようなメカニズムによって引き起こされるために、薬の服用がかなり効果的なのだそうです。

ただし、「飲むタイミングが重要」であり、痛みが出てきそうな予兆があった時点で飲むのがベスト。
しかしながら、確実に自分の身体が揺れている乗り物酔いと違って、目には見えない気圧の変化で起こる天気痛ですので、予兆を捉えるのが難しいのも事実です。

薬と違って、効果は落ちるものの、天気が悪そうだと思った時点で身につけておくことで、天気痛を予防する方法としては、「酔い止めバンド」を使うというものがあります。
こちらは、手首にある「内関」というツボを刺激するための、リストバンドですので、手軽に身につけることが可能です。

まだしばらくは、天気の悪い時期が続くと思いますので、天気痛の方は原因がリンパ液にあるということを踏まえた上で、酔い止め薬や酔い止めバンドなどの対処方法を試してみることをオススメします。

To become body pain when it comes to bad weather.
How to deal with weather pain.