ココロセラピストが語る!『最恐の呪文』とは!?

誰しもがつい口にしてしまいがちな、“アノ言葉”が最恐の呪文である理由とは?

呪文ってなんだろう?

 呪文という言葉を聞いた事があると思います。僕の記憶にある限りではドラゴンク○ストというゲームで、この言葉を知った気がします。

その呪文を唱えると、相手に雷を落としたり、自分や仲間の傷を癒したりすることも出来ます。好きな場所に移動したり、暗い洞窟を明るく照らし出したりすることも出来ます。

これはゲームの世界のお話なので、現実にそのような現象を起こす呪文があるかどうかは僕にはわかりませんので、ここでは取り扱いません。

では僕が知っている中で、もっとも強力な、それでいて恐ろしい呪文の話をして行こうと思います。この呪文を乱用すると、自分自身の人生をどん底まで突き落としてしまい、周囲の人たちにも著しい迷惑をかけてしまうほどの効果を生み出してしまいます。

呪文と言うと、ゲームで言うならレベルが低ければそれほど強力な影響力のあるものは使用できません。漫画や小説、伝説等では、長くて覚えづらいような難しい呪文を唱えなければ基本的にそれほど強力な影響力をもたらすことはできません。

しかし、僕の知っているこの呪文のもっとも恐ろしいところは、呪文が非常に簡単で、それでいて意識せずに唱えてしまう人が多いという事です。もしかしたら幼稚園児くらいの年齢の子供でも知らず知らずに乱用しているかもしれません。

もっとも恐ろしい呪文とは?

その呪文とは、「どうして私は不幸なんだろう?」です。今、「あ!それ、私、よく言ってるかも…」と思った人もいるかもしれません。僕も、以前は口癖のように使っていました。しかし、心の勉強やお仕事をするようになってくると、その言葉がどれだけ不幸を引き寄せてしまうかを知ってしまい、怖くて、うっかりこの言葉が口から出てしまいそうになっても、全力で阻止するようにしています。

ちなみに細かい文法は関係ありませんので「どうして私はこんなにも不幸なんだろう?」でも「どうして私は惨めな人生しかやって来ないんだろう?」とかも同様の効果をもたらします。念を押しておきますが、もしもあなたがこれらのどれかの言葉が口癖だったら、早急に止めて下さい。本当に、不幸で惨めになってしまいます。

最恐の呪文のメカニズムとは?

僕は「どうして私は不幸なの?」を呪文と言いましたが、これは超常現象でもなんでもありません。理由を知ったら、簡単に理解できると思います。

「どうして?」という疑問形を強く意識したり、口に出して言ったりすると、僕たちの脳はその答えを導き出そうとします。もちろん答が一瞬で出てくるとは限りません。むしろ注意すべき点は、まさにそこなのです。僕たちの潜在意識は半永久的にそれっぽい答が導き出されるまで、答を探し続けてしまうのです。

次に「どうして」の後のキーワードも重要です。「不幸」でも「惨め」でもネガティヴなワードを入れてしまうと、潜在意識は、そのネガティヴな事が前提として「どうして?」と結びついて答を探してしまうのです。つまり、「どうして私は不幸なの?」と言った場合、不幸であるのが前提になって、不幸である理由を探し出してしまうのです。

もしも、本当はちょっとイヤな事があった程度で放置しても心身が回復するような事でも「不幸な理由を探し続ける」というスイッチが入ってしまった以上は、不幸の要因をどんどん探し出します。

潜在意識は答が出てこない事に納得が行かないのか、それっぽい答えらしきものにフォーカスしてしまいます。イライラしてきて友達と喧嘩してしまったとか、注意力が散漫になってドブに落ちたとか、試験でケアレスミスをしたとか、とにかく潜在意識は答を見つける事を目的としていますので、どんどん不幸を創りだしてしまうのです。

前向き効果を生み出す呪文は?

では、「どうして私は幸せなのか?」言えば幸せになれるのかというと、少しだけコツがあります。この言葉に心を込めてあげないと、呪文は発動しづらいです。ネガティヴなワードを口に出す時は、意識しなくても、ネガティヴな感情が出来あがっていて、心がこもっているので効果が絶大なのです。「ピンチはチャンス!」と連呼したところで、ピンチはピンチだという冷静さを持たないと、混乱していたらピンチを脱する事等できないのです。つまり、質問の形を具体的に変える事が大切なのです。もし、あなたがピンチなら「どうやったらこの状況を打破できるか?」と言う言い方にした方が良いのです。「情報を打破する」という前提条件を潜在意識にインプットした方が、見つけ出す答が前向きになるのです。

ただし、なんでもかんでもポジティブ思考でいれば幸せになれるわけではありませんので、自分自身を見失ってしまったり、言葉にこそしていないけれど、自分の状況に追い詰められてしまったりしていたら、独りで抱え込まずに、信頼できるセラピストや友達などに相談してみて下さい。

くれぐれも、最恐の呪文を使わないようにして下さいね。