ココロセラピストが語る!『私が自分を変えたいと思うとき』とは?

「変わりたい」というあなた、本当に「変わりたい」のですか?

 

変わりたい、私

自分自身について悩んでいる方の多くが「私、変わりたい!」とか「私、変われるでしょうか?」と仰います。僕も変わりたいと思う事も、変われるかなと思う事もあります。では、そもそも何故私たちは「変わりたい」のでしょうか。

進化したいから、と言えばカッコイイですし、決して間違ってはいないかもしれません。しかし、もっと深く探って行くと、殆どの場合が心から進化を望んでいるわけではなく現状に不満があるという場合が多いように感じます。

極端な言い方をすれば欲求不満です。満たされない欲求が強すぎるから、今の自分に納得がいかない。欲求不満と言うと性的なイメージを連想するかもしれませんが、必ずしもそういう意味では無くて、あらゆる事に対する欲求と考えてみて下さい。

どんなに良い子にしても親に褒めて貰えない。どんなに勉強をしても成績が上がらない。真面目に働けば働く程、煽てられて無償労働が増えている気がする……などなど、欲求不満になる要因はいたるところにあると思います。他にもたくさんありますが、こういうことが続くと、「私、変わりたい!」と思っても不思議ではありません。

欲求不満が解決すると、「別に変わらなくても良かったんだ……!」と気付く事もあると思います。

「変わりたい!」と思ったら、自分が変わるかどうかより先に、解決したい問題を客観的見て行くと良いかもしれません。無理に変わる必要がないのなら、変わる必要なんてありませんものね。

曖昧過ぎるセルフイメージ

「変わりたい!」「別の自分になりたい!」「新しい自分になりたい!」「生まれ変わりたい!」と思う事は決して悪い事ではありません。誰だって、なれるものならスーパー○ンになりたいかもしれませんし、セーラ○ムーンになりたいかもしれません。

漫画や映画の主人公のように輝きたいと思うのは、当然の事だと思います。

しかし、スーパー○ンやセーラ○ムーンのようになりたいという具体的なヴィジョンがある方ならまだ良いのですが、「変わりたい」と言っている人の多くが、どのように変わりたいかについては、考えていないのです。

もし魔法使いのお婆さんが現れて「あなたに1つだけ好きな自分に変身できる魔法をかけてあげましょう!」と親切に何の見返りも無く言ってくれたとします。そして「ただし、5分以内に、どう変わりたいのか考えてね!」という条件をつけられた時に、あなたは答えられますか。

答えられないとしたら、「私、変わりたい!」と言っていても、どんなにチャンスが沢山あったとしても、変わることはできません。案外、ここをスル―してしまう人が多いのですが、ものすごく重要な事です。変わりたいのなら、どう変わりたいのかを本気で考えてみる事が重要です。

本当は別に変わりたくない?

「私、変わりたい!」と口では言うものの、残念ながら本当はそのように思っていない方も少なくありません。全員ではありませんが、一部の方々はダメな自分を全面的に表に出して、頑張ってる風に「私…こんなんじゃ…ダメだよね…。変わりたい…。変われるかな…。変われるよね…」という演出をして、誰かの気を引きたいだけなのです。変わりたいと言えば、「乗り越えるべき試練がきっとあって、そのために一生懸命、今の自分を塗り替えようと努力しているのね!偉いね!」と思って貰えると思い込んでいるタイプです。

「変わりたい」と言えば、気の優しい誰かが「変われるよ」と言ってくれるかもしれません。「そのままのあなたで良いと思うよ」と言ってくれるかもしれません。どっちが正解なのかはさておき、大事なのは、応援されることです。

自己評価が下がっている時は、多くの人は自分以外の誰かの評価(応援される・褒めて貰える・チヤホヤされるetc…)を求めてしまいがちです。だから、本当のところは、自分自身が変わりたいというよりも、とにかく誰かに気をかけて貰う事が目的にすり替わってしまいやすいのです。

場合によっては、本当は変わりたくないと思っているかもしれません。

何故なら、変わってしまったら、誰も自分を相手にしてくれなくなるかもしれないからです。悩んでいるから相手をして貰える。潜在意識がそのように思い込んでくると、自分が誰かに相手にして貰うために、どんどん悩もう。悩んで「別の自分になりたい!」という度に、誰かが自分を甘やかしてくれると思い込んでしまう危険性があります。度が過ぎると呆れられて相手にされなくなってしまうというということはもはや考えません。

「あなたは変われるよ。具体的な方法を教えるから時間かかるけど、やってみて」と言っても、本心が本気で自分を変えたいと思っていなければ、「まぁ…そのうち…」とか、「考えて…みます…」などと言いわけをして、変わろうとしません。本当は変わりたくないのです。

私、本当に変わりたいんです!

本当は変わりたくないけれど、とりあえず「私、変わりたい!」と言っておこうと思う人は少数派だと信じたいですが、それはそれとして、本当に自分自身を変えたい人も多いと思います。

では結論からすると変われるのでしょうか。

僕は「変われる」と主張しています。コアとなる自分は変えることはできませんが、自分自身がどうなりたいかというゴールさえきちんと見えていれば可能性は高いと思います。

変わるために必要なのは覚悟です。これが無いと簡単には変われません。

そして、恐れずに自分自身を見つめ直す事です。きちんとそのプロセスを踏めば、本当は変わらなくて良い可能性も見えてきますし、変われそうな可能性も見えて来ると思います。

自分を変えてくれるのは、善意のボランティアさんではなく、自分自身です。