感情美人への道Vol.4 ~ネガティブな感情螺旋階段に落ちてしまう理由~

ブルーな気持ちでふさぎ込んだら、理性の光で戦いましょう!

最初はなんとなーくブルーな出来事を思い返していたら、いつのまにか前より増してブルーになってる……という事、ありませんか?
今回のキーワードはストレスホルモン『コルチゾール』と、記憶に関する脳の器官『海馬』です。脳と感情に興味がある方は、ぜひ読んでみて下さいね!

私達の脳は通常、グルタミン酸によって「活性化」されるプロセスと、GABAによって「鎮静化」される2つのプロセスがバランスよく働いています。

でもこの繊細なバランスは、副腎から分泌される『コルチゾール』というストレスホルモンが過剰に分泌されると、崩れてしまいます。

そして『コルチゾール』が増えすぎると、脳の『海馬』のプログラムを狂わせてしてしまうのです。

『海馬』の主な働きは

☆短期記憶の貯蔵
☆長期記憶を作るため前頭葉と連携する
☆「これは脅威だ!怖い!」と出来事を識別する

そして最後が今回のポイントなのですが……

☆副腎にストレスホルモン『コルチゾール』の分泌を「止めなさーい!」と指令を出す。

つまりストレスが大きいほど

海馬にダメージを与え

コルチゾールよ、止まりなさい!の指令が出しにくくなり

更にストレスを感じる

という悪循環に陥ってしまうという訳です。

こわいけど、私、実は身に憶えがあります……

今みたいに自分の感情を客観的に認知し、事実を正確に捉える力がなかった10年前、一つの出来事をきっかけに、私の感情は奈落の底に続く螺旋階段を真っ逆さまに落ちて行って「離人神経症」というのにかかり、それは厄介な思いをしました!

このシステムを知っていれば、ブルーな悲劇のヒロインチックの気持ちに浸り続けるのがどれ程、良くない事か分かりますよね。

その「時」ストレスを感じるのは仕方ないです。人間だから。

でも、ずっとそれにとらわれ続けていたら、理性の光を当てて、軽減させてあげないといけません。

(参考文献)
“Handbook of Anger Management ” Ronald T. Potter-Edron P227-229