盆栽や枯山水が実は大人気!? じわっと来ている手の平に収まるパワスポブーム

誰でも簡単に楽しめる、ミニ盆栽がじわじわ人気になりつつある……他にもスピリチュアルなものとして、そもそも瞑想の舞台として作られている「枯山水(かれさんすい)」も最近注目を集めています。

日本では古くから、大自然を凝縮して小さいスペースに納めるという文化が存在しています。
大きな樹木を小さな形に納める「盆栽(ぼんさい)」などはその典型といえるでしょう。

盆栽はもともとは、「盆景」という、庭園や自然の景観を小さな箱に収めて表現する、いわば箱庭的なものだったと言われています。

その中の植物だけがメインとなったわけですが、その栽培には非常に手間暇がかかるために、時間とお金に余裕のある高齢者向けの趣味というイメージがありました。

しかしながら、最近ではそんな盆栽をさらに小さくして、手間をかけずに楽しむことのできる「ミニ盆栽」などが考案されたこともあり、お金と時間のない人でも楽しむことができるのです。

さらに、最近では「盆栽カフェ」といったイベントも開催されるようになっています。

こちらは、「東急ハンズ渋谷店ハンズカフェ」で4月5日までの期間限定で開催中のもので、盆栽や、栽培のために必要な各種グッズが販売されているだけではなく、苔盆栽をモチーフにしたパフェや、盆栽の土をイメージしたケーキなどの、盆栽スイーツも人気を集めているのだそうです。

このように、だんだんと一般的になってきている盆栽ですが、スピリチュアルな観点から見ても、非常に有効なものといえます。
盆栽の特徴は生きている植物を使うことですが、それだけに小さなものといえども、エネルギーが発生します。

緑を身近に置くだけでも癒やし効果があるというのは広く知られていますが、自分で木々を世話することで、エネルギーレベルでも、その繋がりはより強固になっていき、知らず知らずのうちに心身を癒してくれることでしょう。

 

盆栽と枯山水2

また、盆栽よりは大きいものですが、よりスピリチュアルなものとして、そもそも瞑想の舞台として作られている「枯山水(かれさんすい)」も最近注目を集めています。

こちらは、庭園に深山幽谷の風景を、石と砂などを使って再現することで、見つめて坐禅をし、悟りを目指すという目的で生み出されたものです。

深山幽谷に比べれば、庭園というスペースは狭いものの、一般家庭で再現するというのはほぼ不可能な枯山水ですが、最近になって「ボードゲーム」という形で生まれ変わりました。

これは自分が禅僧となって、美しい枯山水をつくるというゲームであり、重要なポイントとなる石も、本格的な形と色をしたものがしっかりと入っており、遊びながら古来からの文化である枯山水を学ぶことができるようになっているのです。

非常に地味な感じがするかもしれませんが、逆にそのシンプルさが大好評となり、現在発売元では品切れが続くほどの人気となっています。

盆栽も枯山水も、どちらかというと高齢者が時間をかけて楽しむというイメージがありましたが、昨今ではどんどんと変化していっているようです。

にもかかわらず、その精神性は伝わっているということは、それだけスピリチュアルな精神性というのが、ゆっくりとではありますが、人々の間でどんどんど開花していっているということなのかもしれません。