斎場御嶽と久高島。古の門が開く。
大和がひた隠しにしてきた琉球王朝の世界。
現代の意識には登らない、古代の歴史とその背景に、
大和王朝、権力屈指者の裏舞台が眠る。
沖縄。
そこは日本であって日本でないような異国といえる。
そして、レムリアの記憶が表立って覚醒されている方には、
琉球は、とても古い歴史が眠っていることを魂で感じる聖域である。
昔、大和王朝が琉球の上に座したことによって、
琉球の古き祖先達は、苦しくもその権力と強欲に一線を置いた。
このことは、琉球神職によって語られた一説であって、決して表に出る事無く、水面下で長い時間眠り続けて
きた歴史なのである。若き世代に語り継がれることも無くなって、
その歴史は、土地に魂の記憶に埋蔵されている。
斎場御嶽、
ここは古の王と神とが、共に交流してきた聖地といえる。
斎場御嶽から見える海に浮ぶ島「久高島」。
天国に一番近い島と言われている。
久高島に渡るには、ある一種の巡る順番が在る。
その事は既に忘れ去られ、殆どの方が、何も考えずに神の島だからと言って久高島に渡る。
しかし、この度、琉球の世界に触れ、安易に聖地に踏み入れることはオススメできないと確信した。
現地での話の中に、とても恐ろしいものが含まれていたからである。
歴史を知らずして聖地に入るのはとても危険である。
その由縁として、神を護る神の使いの存在が在る。
これは「イラブー」という黒い海蛇。
滋養強壮、長寿の素といって食されることもあるという。
その姿を、お土産売り場で見た瞬間から、とてもとても神々しい世界が背景に在る事を感じた。
大和では龍神や、お稲荷様、天狗といって神の使いのような存在が知られているが、この久高島の海蛇は、本土どころでは無い存在である。
その脅威な守護力と神に神通する世界を食するには、何れ程の神との請け合いがあり承諾を受けていたのであろうか。と想像が脳裏をよぎる。
勝手に取って、好き勝手に手を出してはならない。まるで人魚の末裔のような、そんな存在に感じた。
斎場御嶽から久高島。
久高島はアマミキヨという女性の神様が降臨され世を造り上げられた歴史が眠る聖地である。
斎場御嶽と久高島はとても密接な関係であり、その昔、世界平和、自然に願いをかける神の島に、斎場御嶽から祈りを掲げることが日課であった。
久高島の女性神職は、特に男性を大切にする。
そして、願いをかけ加護するその役目が女性にはある。
人類の平和と自然の中に神を見る祈りが、何れ程尊く行われてきたのか感じると胸が熱くなる。
斎場御嶽、久高島。
このラインに秘められた「天界の門」。
太陽の門とも言えるであろう、この神業に与ることになった由縁として、宮古島沖合に浮ぶ「大神島」の存在が在る。
大神島の神業の様子は、また回を追って紹介することにする。
天界と神々と。
古の力がエネルギーのラインによって更に拡大する。そして、自然破壊、神事衰退によって眠りについていた琉球が、ドンドン元気に潤って、世を支える力を取り戻すまでに、もしかしたら、長い月日はかからないのかも知れない。