末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.24 ~聴く力~

「自己実現」で最も重要なことは「ゆだねる」ということ。何を行っていくかを自分で決めずに、ガイダンス(直感)に従うということです。

人生を本気で生きる

自分が何のために生きていて、これからの人生をどう過ごしてゆけばいいのだろうかと迷ったり、日常のさまざまなことに関して悩んだりするとき、それは人生を「本気」で生きていない状態だと言えるのではないか、と思ったことがあります。

もし「本気」で生きていたら、迷うなどという時間は存在し得ないし、悩みの種は、どこを掘っても出てこないのではないか、と。

ここで言う「本気」というのは、人生で多くの苦労を経験することや、まるで修行のように生きていくことを言っているのではありません。

自分の人生に対して「本気」になるというのは、「あきらめない」ということ。
どうせ自分はこの程度だと、無理に納得させようとすることはしない姿勢です。

ただ断っておきますが、「あきらめない」というのは、我を張るという意味ではありません。
自分の理想とする未来に執着することでもなければ、何でも自分で決められる、人生をコントロールできると思うことでもありません。

これまでのコラムで何度か述べてきたように、「自己実現」と言っても、それにおいて最も重要なことは「ゆだねる」ということです。
完全に自分の人生そのものを――実際のところ、「自分の」人生などというものはないのですが――明け渡すことを「あきらめない」こと、そのあり方を貫いてゆくことが、「本気で生きる」という言葉の意味するところです。

人生を明け渡すということは、何を行っていくかを自分で決めずに、ガイダンス(直感)に従うということです。
ゆだねます。
そのためには、物理的にであれ、心中であれ、「おしゃべり」をやめなければなりません。
一日24時間のあいだじゅう、わたしたちはひっきりなしに「おしゃべり」をしています。
眠っていたって、気になっていることについて夢を見る(不安やショックなことがあれば夢となって現れてくる)し、ぼーっとしていると言ったって、何かしら思っているはずです。

自分の思考――これは何であれ、注意深く観察するなら、そのほとんど(すべてと言ってもいいくらいです)が「自分」に関することで、たとえ些細なことであっても、根本的には「傷つかないため」の戦略を立てているにすぎません――を潔く手放して、空いたそのスペースに、「正しい思い」を受け取って入れなければなりません。

聴く耳を持つ

この、「自分の思考を手放す」ということに、「本気」になりたいものだとつくづく思います。
思考のパトロールをすると、エゴ(自我)の思いを頭のあちこちで捕らえることができるものです。

手放すためには、おしゃべりをやめること。
あれこれ考えることをストップさせてみることです。
普段のコミュニケーションにおいて、自分ばかりよく喋る場合は、相手の話を「聴く」(注意深く耳を傾ける)練習をしてみるといいかもしれません。

「聴く」というのは、なんとなくできることではなく、トレーニングの要ることです。
聞き役の場合でも、聞いているとき、心の中で反論したり、まだ終わらないかとイライラしたり、聞き流しているなら、よく喋る人と結局は同じです。
それはまったく聴いてなどいないのですから。

「ゆだねる」というのは、ハイヤーセルフ(高次の自己)の声に耳を傾けるということです。
積極的に聴く姿勢のこと。
怠けたり、一日寝ているだけだったり、何でも人任せだったり、受け身で、過剰に依存している状態のことではありません。「ゆだねる」とは、むしろ能動的なあり方だとわたしは思っています。

自分の意欲、意志によって、「聴く」ということを選択しない限り、ゆだねることなどできないからです。
なんとなくできるようなことではありません。

おそらく、わたしたちがすべきことは、「聴く」ことだけなのだろうと思います。
ゆだねていれば、話す必要のあるときは、自然と「喋らされる」のですから。
口を動かして、自分の思いをわからせよう、自分を守ろう、相手を攻撃しよう、相手を変えようとするのではなく、口を閉じ、目を閉じ、よく耳を澄ませて、内なる声を、相手の真の声をしっかり聴きたいものです。

★バックナンバーはコチラ≪

★「自己実現セミナー」開催決定!詳しくはコチラ≪