末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.23~「思い」の糸~

夢を実現するためにはその「思い」を放つ、手放す(いったん忘れる)ことが実は重要で……

「わたしの思い」という風船

 自己実現に関して、前々回のPART.21では、「思い」と「行動」を一致させることが大切であるということ、また、その「思い」がどのようなものであれ、根源的にその真の動機は愛そのものなのだということをPART.22では書きました。

今回はよりこの「思い」というものについて深めながら、どのように扱っていけばいいのかを述べてみたいと思います。

人生においてこういうことをしていきたい、こういうことを通して役に立ちたいと思う、その「思い」を実現させるためのコツは、「思い」を放つ、ということです。自己実現がテーマであれ、好きな洋服を手に入れるのであれ、やり方は全く同じなのだと以前書きましたが、何においても、この「放つ」ということが肝心なのだとわたしは思っています。

「わたしの思い」という風船があったとして、自分がこうなっていたら嬉しい、こういうことをやってみたい、と自由にイメージしながら息を吹き込み、その「思い」を膨らませてゆく、というところまでは、誰もがやったことがあるでしょう。

「放つ」というのは、この膨らんだ「思い」(風船)の口を締め、つないだ糸から手を放し、空に飛ばすということです。

自分の理想とするイメージを膨らませたら、もうそれがすでに叶ったような気持ちになって完了させる(口を締める)こと、そしてその「わたしの思い」を手放す(いったん忘れる)ことが大切なのです。

風船をめいいっぱい膨らませておきながら、しっかりその糸を握りしめているままでは、その願いが天に届くことはないし、そのうちしぼんでだめになってしまうだけです。

自分の糸(意図)を握りしめているうちは――つまりそれは執着しているということですが――、「自分の力」でやろうとしているので、実現が遅れたり、苦労したり、うまくいかなかったりします。

「思い」の糸を手放す

願いを天に届けたいなら、糸(「わたしの意図」)は切って、風船を手放さなければなりません。

自分はこのためにやるんだ、自分はこうでないと幸福にはなれない、自分はこれがほしい、自分は○○だという思いの数々を頑なに持ち続けることは、よりよきものが入ってくるのを妨げます。

自分が考えているゴールや方法、期限というものが、真に自分を幸福に導くものなのかどうかということは、「わたし」には知る由がありません。わたしたちはこれを全くわかってなどいません。

「手放す」というのは、「わたしには何が本当に最善なのかがわかりません。だから教えてください。導いてください」という思いの表明なのです。

だから「自分の糸」は切って、風に流されるまま、どこか本当に行くべきところへ飛んでいくのに任せる必要があります。すべてをわかっている“見えない意図”は、風となってその「わたしの思い」をふわふわと浮かせ、漂わせ、あるべきところへ連れていってくれます。

「いつ」・「どうやって」その願いが叶うのか、どのような道をたどればうまくいくのか、何が本当に自分にとっての幸福なのか、ということは、信頼してゆだねていれば必ずわかるものなのです。

もしカラスがやってきて、「わたしの大事な思い」に穴をあけ、壊してしまったらどうしたものか、などと、失敗すること、立ち消えになること、実現しないことを恐れてしまって、「自分でする」というスタンスから離れないでいるほうが、かえって邪魔が入るものです。なぜなら、怖れにフォーカスしていれば、いずれそれは現実となるからです。

「思いを放つ」というのは、思いを消すことではありません。信頼して、手渡すのです。そうれば、その「わたしの思い」に取り巻く、あらゆる不要な観念が、澄んだ空気に洗われて純化し、“真の動機”だけが残ります。

するとその風船はとても身軽になって、天高いところまで飛んでゆき、自分では想像もつかないような奇跡の体験、すばらしい経験をもたらしてくれるのです。

「わたしの思い」を明るい気持ちで膨らませたら、感謝の思いとともに口を締め、糸から手を放し、飛んでゆくのを見届けましょう。それが真に愛に基づく思いであるなら、何倍にもなって、あなたのもとへと必ず返ってきます。疑念ではなく信頼を胸に、その日を待っていましょう。

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