太古の叡智から学び、科学で検証するホリスティックライフ ~宇宙と海、そして私たちの心とカラダ No.1

70%前後が水分で構成されている私たちのカラダも、月の影響を大きく受けてます。そんな月、水、宇宙や自然と連動している私たちのカラダのお話にスポットを当てた新シリーズスタート! 

日本の5月、青みを増してくる田んぼに風が渡り、青竹は一晩で驚くほど伸び、成長する季節感がある時期のことでしょうね。

シアトルの山々もまぶしい陽光の中に、緑の山々が映え、爽やかな夏が始まりました。どこにいても、この5月、「立夏」の頃の季節感が好きです。

私は、「となりのトトロ」の映画のような景色が残る、関東地方の緑深い里山で、先祖代々同じ土地を受け継いできた家で育ちました。

昔ながらの習慣が色濃く残り、それを近郷含め、とても大事にしているような土地でした。両親が忙しかったので、明治生まれの祖父母、大叔母と過ごすことが多く、昭和半ば生まれではありますが、ちょっと全時代的な匂いのする少女時代を送ってきたかもしれません。

日々の暮らしは、旧暦で動いていることが多かったし、季節は二十四節気で普通に言い表されていて、その旧暦どおりの季節感を大事にした暮らしだったと思います。

冠婚葬祭では今でも使われる場合もあると思いますが、行事や毎日の行動まで、六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)に則して決められていました。

学校に上がり教育を受け、大人になり都会で仕事をしたり、外国に住んだり、子育てであたふたしていたり、の時期は、あまり季節のことや天体のことを考えることもなかったのです。

少し余裕が出てきた頃、子供の頃に身近にあった環境が、奥深い自分の髄に残っていることに驚きました。

月の相をいつも気にかけ、それに関していろいろな話をしてくれた大叔母。新月には新月なりの、満月には満月なりの、そしてその間の月の相は、いろいろな意味があること。

難しい言葉ではなかったのですが、それは今思うと、月と地球、そして私たち生きとし生けるものが波動共鳴して生きている……ということが基本だった気がします。

昔から土地で行われていた神事や伝統行事は旧暦で数えられてきましたが、太古の昔に人々は気がつき、観測を続け、完成してきた暦。それは「科学」と言われるまでは長い時間がかかるのですが、人間をはじめとする大自然の存在の調和を示す、宇宙のシステムにのっとったものだったのでしょう。

海の潮の満ち干は月の引力の影響を受けている、というのは小学生の理科の時間で学習しますが、70%前後が水分で構成されている私たちのカラダも、月の影響を大きく受け、普段意識しなくても、大きな連動であるのが想像できますね。

臓器の漢字には、月が付いているものが多いですね。肝、腸、脳、肺、腎、脊……体は月と関係していることを太古の人も気がついていた印だと思います。

私たちそれぞれの体の中に海があり、湖があり、小川があり……それが月に影響され、潮流となったり、静かにゆるやかに流れたり、さざ波を打ったりしているって、想像するだけで素敵だと思いませんか?

「立夏」を過ぎると 草木がどんどん生い繁る「小満」という季節になります。そういえば、子供が成長期だった頃、背が急に伸びていたのもこの頃。なにかがぐんぐん伸びる感覚があるエネルギーが満ちているこの季節、外を散歩してみたり、新しいことにチャレンジしてみたり、大人の私達もひとつなにか成長した気づきを見つけられるといいですね!

今回から始まる新しいシリーズでは、月、水、宇宙や自然と連動している私たちのカラダのお話です。