超越的な存在である”神様”にもお墓があるって知っていましたか?

神様そのものではありませんが、神の子とされる「イエス・キリスト」のお墓が日本にあるという説もあります。 『新約聖書』によると、イエスはゴルゴダの丘で磔にされた後、3日後に復活して「天に昇った」とされています。

神様というと、超越的な存在、エネルギーレベルの存在であり、「永遠の命を持っている」というイメージがありますが、実は神話の中で亡くなったりもしています。
そういったエピソードを持つ神様には、当然ながら「お墓」も存在するわけです。

今年のはじめに、エジプトで「オシリス神」のお墓が見つかったとして話題となりました。
この神様は、エジプトの王として君臨していましたが、弟であるセト神に殺されてしまい、その後、復活して冥界を統治することになるのですが、一度死亡していることから、お墓が作られているのです。

今まで知られていたオシリス神の墓は「オシリスシャフト」と呼ばれており、「地下三層」にも及ぶ、大がかりな地底墓所となっています。
今回発見されたのは、オシリスシャフトよりは新しいものであり、今から3200年ほど前に作られたとされています。

こちらは、地下二層構造であり、オシリスシャフトに比べると規模は小さいのですが、古代神話に描写されたオシリス神の墓の記述が「完璧に再現されている」ことで注目を集めたのです。

このような神様のお墓は、日本にも存在しています。その中でも、最も有名なのは「伊邪那美命」のお墓でしょう。
伊邪那美命といえば、伊邪那岐命と共に多くの神様を産み出した存在なのですが、「火之迦具土神」という火の神様を生んだときの火傷で死んでしまいます。

オシリスと同じように死後は冥界の存在となるわけですが、死亡した記述が残っていることから、当然お墓も存在していますし、オシリスと同じように、お墓だとされている場所も全国各地に存在しています。

皇室ゆかりの古墳を管理する「宮内庁」は伊邪那美命が葬られた「比婆山」を、島根県松江市八雲町にある「岩坂陵墓参考地」だとしていますが、三重県熊野市にある「花の窟」も、伊邪那美命の墓所であり、なおかつ、生まれたと同時に伊邪那岐命によって斬り殺されてしまった、火之迦具土神もあわせて祀っている場所として有名です。

ちなみに、神様そのものではありませんが、神の子とされる「イエス・キリスト」のお墓が日本にあるという説もあります。

『新約聖書』によると、イエスはゴルゴダの丘で磔にされた後、3日後に復活して「天に昇った」とされています。一度は死んでいますので、お墓があってもおかしくはないのですが、遠く離れた日本にあるというのは不思議です。

イエスが日本に来た理由としては、『竹内文書』という古文書に、処刑されたイエスは「影武者」であり、本人は密かに日本に渡ってきてから亡くなったという記述が書かれていたということで、その記述をもとに、調査したところ本当にお墓が見つかったのだそうです。

そのお墓の場所とは、青森県三戸郡新郷村。
この村はキリストのお墓で一部では有名なスポットなのですが、一部ヘブライ語に似た方言が伝わっていることや、謎の祭り歌が伝わっているなど、ちょっと不思議な場所であることは間違いないようです。

このように、実は神様のお墓というのは、全国各地に点在していますので、なにかの機会がありましたら、足を伸ばしてみるというのもいいかもしれません。
今年の夏休みは、「神聖な墓所巡り」というのも面白いかもしれませんよ?

【今回紹介したスポット一覧】
岩坂陵墓参考地
松江市八雲町西岩坂316

花の窟(花窟神社)
三重県熊野市有馬町上地130番地

キリストの墓
青森県三戸郡新郷村戸来字野月33−1

God have a grave.
Introducing the “God’s grave” in the whole country.