古くて新しい浄化のフレグランスで、ネガティブエネルギーをしっかりと除去!

真言密教の総本山である「高野山」では、奥の院やいくつかの場所に塗香が用意されており、それを使って身を清めてからお参りをするようになっています。

これから気温があがってくると、「汗の臭い」が気になりがち。
消臭スプレーなどにもさまざまなタイプがありますが、手軽に持ち運べて、なおかつ他にはない香りで、「浄化のパワー」まであるというフレグランスを今年は持ち歩いてみませんか?

そのフレグランスとは「塗香」。
お香の一種ですが、線香やコーンタイプのものと違って、火をつけてその香りを楽しむのではなく、「身体につける」ことで体温によって匂いが立ってくるというものです。

使い方としては、普通の香水と同じです。
それもそのはずで、そもそもの起源は古代インドで、体臭を消すために粉末にした香料を身体に塗っていたことだといわれているのです。
インドは熱帯ですので、汗の臭いを防止するだけでなく、その香りで心身共にさっぱりさせて、涼を呼ぶという意味合いもあったようです。

そんな塗香ですが、インド発祥の宗教である仏教に取り入れられることで、単なる匂い消しではなく、身体を清め「邪気を寄せ付けない」ものとして活用されるようになりました。
そうして、現代でも、僧侶などがお経を読んだり、修法を行う前に身を清めるアイテムとして使われているのです。

また、いくつかの寺院では参拝者が身を清めるために、塗香を使うことができるようになっています。

たとえば真言密教の総本山である「高野山」では、奥の院やいくつかの場所に塗香が用意されており、それを使って身を清めてからお参りをするようになっています。

塗香には複数の香料が入っているのが一般的ですが、調合はさまざまであり、基本的に「白檀(サンダルウッド)」をベースとして、「丁子(クローブ)」や「桂皮(シナモン)」といった料理などでもお馴染みのものや、「乳香(ミルラ)」といったアロマオイルでお馴染みのものが入ったりもします。

使い方は、宗派によって色々と違いがありますが、一例を挙げると、掌に取った塗香を2本の指に付けて、それを口と額に軽く付け、次に合掌をして塗香をすり合わせ、最後に掌を離して、身体=衣服へ当てるというものがあります。

これには、「身口意を浄化する」という意味があります。
つまり、身体だけでなく、言葉も、「意念=精神」までも総て浄化するということになります。

手軽な浄化方法としては、手にまんべんなくすり込みながら、全身にも塗香がすり込まれていくところをイメージしていく……などという方法もありますし、香水のように手首や足首などにつけてもOKです。

爽やかな香りとともに、身体をしっかりと浄化してくれる塗香。
前述の高野山をはじめとして、お寺で購入することもできますし、お香屋さんでも販売しているところがあります。
最近では、自分好みの香料をミックスして塗香をつくるセットなどもありますので、色々と調べて見ると面白いでしょう。

また、塗香の入れ物としては、販売されたときに入っていた容器をそのまま使うのもいいのですが、「塗香入れ」と呼ばれる専門の容器は、和風でかわいらしいデザインをしていますので、人前で取り出すのも恥ずかしくありません。

今年の夏は、古来から伝わるフレグランスである塗香を使って、匂いだけでなくネガティブなエネルギーもしっかりと除去してみませんか?

Take advantage of the ancient fragrance.
“Zukou” is a purification of perfume.