え、調べてみるとこんなにあるの?全国各地の変わった絵馬あれこれ

京都の「赤山禅院」では人のかたちをした絵馬が。静岡県にある「神祇大社」では、犬の顔をかたどった絵馬が。あなたの身近にも変わった絵馬が存在するかもしれません。

ある程度の規模をもった神社やお寺ではお馴染みの「絵馬」。
多くの人が願いを込めて奉納する絵馬ですが、その起源をご存じでしょうか?

元々、神社でお祭りがあったり、なにかを祈願したい時には「神馬(じんめ)」を奉納していました。

このとき、生きている馬を奉納していたのですが、
なにかあるごとに、生きた馬を奉納するのは金銭的に負担が大きく、
神社としても馬の管理が大変ということもあり、
いつしか板に馬の絵を描いた現在のような形になったのです。

このように書くと比較的最近まで、生きた馬を奉納していたようなイメージがあるかもしれませんが、絵馬は平安時代にはすでにあったといわれていますので、その歴史は非常に古いものです。

基本的には、馬が描かれているからこその「絵馬なのですが、最近では様々な種類の絵馬も登場しています。

L3808260001816325馬に比較的近いものとしては、犬の顔を形取った絵馬というものもあります。
こちらは、人間ではなくペットの健康を祈願するためのものであり、静岡県にある「神祇大社」のものが有名です。

また、神様のお使いとして、もっとも有名といえる狐の顔を形取った絵馬もあります。
こちらは、お稲荷さんの総本社である京都の「伏見稲荷大社」で授与されています。

さらには人の形をかたどった絵馬というものもあります。sekizan13
こちらは、京都の「赤山禅院」で授与されているもので、北斗七星と、月と太陽も描かれており陰陽の合一、すなわち縁結びの御利益があるのだそうです。

これらは、まだかろうじて絵馬とわからないではありませんが、中には願いをどこに書いたらいいのかわからないような絵馬も存在しています。

杉並区にある「気象神社」の絵馬は、天気占いをモチーフにした下駄型となっており、表面には建前を、裏面には本音を書くようになっているのだとか…。
ちなみに下駄の絵馬は、他にもいくつかの神社仏閣で授与しているようです。

27_map1女性の乳房をかたどった「おっぱい絵馬」も立体的で、
どこに願いを書いたらいいかわからないものが多いのですが、
山口県の「川崎観音」、岡山県の「軽部神社」、愛知県の「龍音寺」など全国各地で授与されています

 

このように、正当派なものから、変わったものまで絵馬の種類は多種多様ですが、その理由は、人の願いがそれだけ多種多様に及んでいるからなのでしょう。
そこで、最後に願いがより叶いやすくなる絵馬の書き方を紹介しましょう。

絵馬といえば、一般的には神社やお寺など、
絵馬を授与されたその場で書くイメージがありますが、
自宅に持って帰って、しっかりと願いを決めてから、心を込めて書く方が願いが叶いやすくなります。

可能ならば、願い事を書いてすぐに神社仏閣に持って行くのではなく、
数日間、自宅に絵馬を置いて、自分で書いた願い事を何度も見つめてください。
そうして、しっかりと願い事を自分の中で確認してから、奉納しましょう。

手間はかかりますが、こうして自分と絵馬との繋がりをしっかりとつくり、
願い事のパワーを強くすることで、確実に願いは叶いやすくなりますので、
興味のある方は試してみてください。