誰もが知っていて、お手軽に持ち運べる神託を得るための道具とは?

5,000年以上前に誕生し、神託を得るための道具としても使われていたサイコロ。身近な占いの方法をご紹介します!

5,000年以上前から存在していたといわれており、アメリカの「メトロポリタン美術館」には、今から2,000年以上も前に作られたものが現存しているという、神託を得るための道具をご存じでしょうか?

それは「サイロ」。

もっとも古い神託を得るためのサイコロは、加工技術もなかったために、貝殻や木の実を投げて表裏で判断するという二者択一のものでした。

それから、素材を加工する技術が進むことで、現在一般的な1~6の目がかかれた、六面体のものが登場したのが、紀元前800年頃といわれており、そこから、さまざまな形のものが登場しています。

前述した現存している世界最古のものは、20面体であり、この頃には神託を得るというよりも、現在と同じようなゲームで使われていたといわれています。

そのゲームがどんなものだったのかは定かではありませんが、

おそらく「賭博」だったのではないかといわれています。

賭博というとイメージが悪いですが、それを逆手にとったサイコロの使い方を昔の日本では行っていました。それは、村の境に注連縄をはって、そこにサイコロを吊すというもの。

これは、村に悪い物がはいってこられなくするための、一種の「呪術」なのですが、サイコロを吊すことで、「この村は賭博に明け暮れている村なので、入ってもいいことはないぞ」と宣言しているのです。

また、サイコロを2個セットで祀ることで、「船を守護して貰う」ということをも行われました。

6面体のサイコロ2つを、正面に3が来るようにして、2の面をあわせることで、

「天一、地六、表三あわせ、艫四あわせ、櫓櫂五と五と、中に二がどっさり

という語呂合わせが完成します。

最初の「天一、地六」というのはサイコロをあらわしています。次の「表三あわせ」ですが、これは「三=み」と読み、「見合わせ」となります。つまり、「表=船の進行方向」がよく見えるということ。

「艫(とも)四あわせ」は「四=し」で「艫=船の後ろ」が幸せ、つまり船の後ろにも問題はないということになります。

「櫓櫂ごとごと」は、そのまま船が進む状況をあらわした擬音であり、最後の「中に二がどっさり」というのは、「二」を荷物の「荷」とかけて、荷物を一杯積んで戻って来られるという意味になっているわけです。

このように、様々な方法で使えるサイコロですが、6面体の一般的なものならば、100円ショップにいけば、1個20円程度で買えてしまいます。そこで、手軽に買える6面体のサイコロを使った手軽に神託を得る方法を紹介しましょう。

 

使うサイコロは6面体のものがひとつ。
なにか判断が必要な時には、
サイコロを振って神託を得てみましょう。
数字によって、下記のような意味づけができます。

1・大吉 思った通りに進む、意見があう、統合

2・  意外な方向から邪魔が入る、意見が分かれる、別れ

3・小吉 バランスがとれる、まあまあのところで進む、妥協

4・末吉 途切れる、対立が生まれる、固定

5・吉  解決に向かう、エネルギーが生まれる、循環

6・大凶 なにも得られない、無駄骨、苦労が多い

 

これらは、あくまでも、指針であり6が出たからといって、完全にダメになることはありません。むしろ、悪い方の神託がでたということで、それを踏まえて行動することで、元々悪かった運勢をかえることもできるのです。

サイコロは、いつでもどこでも使うことができますので、いろいろと活用してみてください。また、自分で1~6に意味をつけて使ってみるというのも面白いかもしれませんよ?

Tools to get the oracle.

How to get the oracle using dice.