白湯、スパイスティー、ラッシー……消化力を高めるアーユルヴェーダドリンクと、アーユルヴェーダ的季節の過ごし方

インドの伝承医学アーユルヴェーダ。消化力を意識した生活で、体内に不要物を溜めないことが健やかな心身をつくる。白湯、クミンティー、ラッシーなどのおすすめドリンクと、季節に合わせた過ごし方を紹介。
白湯、スパイスティー、ラッシー……消化力を高めるアーユルヴェーダドリンクと、アーユルヴェーダ的季節の過ごし方

インドの伝承医学アーユルヴェーダといえば“白湯健康法”がお馴染みですが、それ以外にも5000年という歴史のなかで培われた、私たちの身体のなかを健やかに幸福へと導く叡智が詰まっています。そんなアーユルヴェーダ的生活を身近に実践できるようワークショップなどを多数開催されている「奈良アーユルヴェーダスクール」の野村真紀さんに、一年を健康的に過ごすアーユルヴェーダ的生活をお伺いしました。

 

■一年を通じて、次の季節への準備を整える

春は花粉症があり、5月になれば5月病と心身が不安定な時期です。アーユルヴェーダでこの季節はカパが増大しやすい時期で、なんとなく身体がだるい、重い、眠くなりがち。これは、冬の間にため込んだカパの粘質のエネルギーが溶け出すからです。

冬は一年のなかでもっとも消化力が高い時期。冬太りとよく言いますが、たくさん食べても消化力が強く気づきにくい。とはいっても、食べ過ぎてしまえば身体の中には未消化物(アーマ)と呼ばれる毒素が溜まります。この未消化物を蓄えたまま春を迎えてカパの季節になることで、だるい、眠いといった状態になりやすくなります。

また、カパは水の性質を持ち、これまで溜まっていた粘液が溶け始め花粉症として鼻水や涙が出やすい状態になります。また心の面でも、無気力やぼんやりして5月に入ると心の面でもバランスを崩してしまうこともあります。

花粉症対策としてアーユルヴェーダではまず鼻うがいをする。

オイルを鼻の中に1滴たらす。少しマッサージをして鼻をかむ。等があります。

■春は苦味を取り、冬からしっかり運動する

アーユルヴェーダで六味という味覚の考え方で、春は「苦味」を取り入れることを進めています。菜の花をはじめ春が旬の野菜に苦味が多いのも、必要だから。まずは季節の旬をしっかりいただくようにしてください。生のハチミツなども春にはおすすめです。

また、冬から実践するとよいのですが、カパを減らすためには積極的な運動が必要です。短時間からのウオーキングなどで構いませんので、しっかりと動いてカパを溜めない生活を実践しましょう。

■そして夏に向けて消化力は落ちていく。連日の冷たいスムージーは要注意

一年を通じて次の季節に向けて身体が整えることの大切さをお伝えしましたが、夏は“夏バテ”という言葉があるように、暑くなると食欲もなくなります。一年でもっとも消化力が弱い時期ですね。白湯を40℃~50℃程度のぬるめの温度でとるのがおすすめです。発汗の多い季節は白湯を多めにとりましょう。つい冷たいドリンクやアイスなどを口にしがちですが、できるだけ白湯を飲むなどで消化力をアップするように努めましょう。夏場、とくに注意してほしいのがスムージーです。栄養がたくさんで健康的なドリンクではありますが、消化力の低いときには冷たいスムージーを毎日飲む時はシナモンやカルダモン、クローブ、ジンジャーといったスパイスを取り入れ、消化力を高めながら適度に取り入れてください。

■消化力を高める飲み物はラッシーとスパイスティー

アーユルヴェーダでは消化力を高く保つことが、体内に未消化物を残さないうえでもっとも大切なことと考えます。そのためにも、白湯は通年を通しておすすめの飲み物です。とくにカパ体質、ヴァータ体質は冷え性の方が多いので、夏場でも積極的に飲んでほしいですね。アーユルヴェーダ的には、火を使って温めたものや、沸かし直しはしないように進めています。もちろんそれにこしたことはありませんが、環境的に電気ポットや電磁調理器ならそれでも構いません。温かいものを飲むということを最優先に実践しやすい方法でトライしてみてください。

白湯のほかに、おすすめの飲み物にラッシーとスパイスティーがあります。

ラッシーはインド料理屋さんなどでよく出てきて、飲むヨーグルトのような濃いものや、マンゴーなどで甘味をつけたものが多いですが、本来はプレーンヨーグルトと水を1:3くらいの割合で薄めたものです。これは消化にとてもいい飲み物となります。どうしても甘味がないと飲みづらいときには、非加熱のはちみつを少し入れてもいいでしょう。

スパイスティーは、スーパーなどで手軽に手に入るクミンシードのお茶がおすすめです。クミンはインドでは神聖な植物と言われています。消化不良、胃痛、腹満、吐き気、じんましん、膀胱炎、等に効果的です。もしお手入れがどうしても面倒な場合はティーバッグのようなものに入れてもよいのですが、できればやかんのなかで泳がせるようにしてつくったほうがクミンの成分がしっかりと抽出されますのでおすすめです。

 

■野村真紀さん

奈良アーユルヴェーダスクール主宰。サロン運営のほか各種スクールを開催。日本アーユルヴェーダ学会セルフケア・アドヴァイザー、L.C.I.C.I JAPAN 養成校講師、■米国カリフォルニア州エサレン研究所認定エサレンRボディワーク・プラクティショナー、チェロキークリスタルヒーラー、ラストーンセラピスト、レイキヒーラー、JAA日本アロマコーディネーター協会認定講師(AC、AHR、AFR)https://www.facebook.com/nara.ayuruveda

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■癒しフェアに出展します!

アーユルヴェーダのスパイスティーや、スパイスをふんだんに使ったお菓子、ハーブボールやトリートメントオイルなどを販売。使い方などもレクチャーします。身近なものからスパイスやハーブに馴染んでいただけます。日本人で初めてアーユルヴェーダ医師の資格をとられた、イナムラ.ヒロエ.シャルマ先生の講演も開催されますので、お楽しみに!

http://a-advice.com/osaka_2015/guest/inamura-hiroe-syaruma/