海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」どこに行こうかしら?銀河の海は広大だわPART.4(完結編)

面白人物紹介のつもりで始めた連載がいつしか、己の過去を振り返ることに……。1年半に及ぶ連載ついにフィナーレ!

私が宇宙人に出会ったり、天使と会話するようになったり、そして月読み通信を書き始めた頃、土星は乙女座にありました。私にとって「一過性ではない愛について考える」「幼い愛情を見直す」というテーマだった乙女座土星。

そして今、土星は射手座にあります。様々なテーマを経て「誰かの手を借りる」というところにたどり着いたのです。つまり…

ラブは一人では出来ない!

当たり前といえば当たり前のことですが、このことを理解するまで随分と時間がかかってしまいました。

「いいんじゃね? こんな難しいテーマを一回聞きかじったくらいで理解できるって方がどこか胡散臭いぜ! っつかさ、一度で理解できるなら天使も宇宙も必要なかったんじゃないかな。」

そう言ってミカエルが笑っているので、これでよかったのでしょう。

私は私の錬金術に気づきました。そして錬金術を使い、私のなかにラブを精製したのです。
では、その結果どうなったのか?

正直、どこも変わっていません。(笑)

相変わらず感情の起伏は激しいし、人も物事も好き嫌いでズバズバ斬っています。こだわりは余計に増し、ものの言い方は更にストレートになりました。ただ小さなことでは簡単には動じなくなったように思います。

超マイペース!

マイペースというと動作がゆっくりしているように思われるでしょうが、そうではなく、駆け足だろうとスキップだろうと匍匐前進だろうと、そのとき自分が心地好いペースで進むことをいつも自分に許可しています。しかし頭のなかはいつも風が吹きぬけ、銀河を自由に駆けているのです。

足は地に、頭は天に……。

きっと頭がフワフワと天に浮いたままでは「自由」ということを感じられなかったかもしれません。どんな次元に行こうとも帰る場所がなければ、不自由このうえないことでしょう。

いつでも地と繋がっている、だからこそ安心して意識はどこへでも行くことができる……。ラブを始めること、それは私が私であっていいという許可でした。それと同時に個々が個々それぞれであっていいという理解でもあるのです。

「ありのままって必ずしも理想的だったり美しかったりするんじゃないんだね。」

「理想の枠にはめようとした時点で、ありのままにはなれないからな。不細工であろうと欠点だらけだろうと、己がそれを許すこと。『在る』ってことを『まんま』でいいって許したからこそ変わってゆける……きっと一回こっきりで到達なんて出来やしない。ありのままになる為にはさ、悔やんだり許したり、そんな想いの繰り返しなんだと俺は思うよ。」

初めてラファエルと会ったあの小さな和室で、ラファエルがヤカンから直接注いでくれる麦茶を飲みながら、ふと(次はどこへ行こうかな?)そんなことを私は考えていました。

「オマエさんがそう望むなら何処へだって行けるさ。言っとくが俺らだってまだまだこんなもんじゃないし、宇宙の海は終わりがないほど果てしないんだからな。」

ある日、私は宇宙人と出会い、そして天使と会話をするようになりました。

世界は不思議で満ち溢れています。しかし知らないから不思議なのです。知ってしまえば不思議でもなんでもありません。

不思議を探して不思議がるのではなく、不思議と出会い不思議を理解すること。

不思議なことなどなにもない……。

それが私の考える「スピリチュアルな生き方」なのかもしれません。

<あとがき>

当初、この連載は4回くらい書いて終わる予定だったのです。しかし気がつけば隔週ながら一年半も続いてしまいました。

そもそもは私の周囲にいる面白い人たちを紹介するつもりが、まさか自分の過去を振り返ることになろうとは! しかも自らを「直感的占星術師」とプロフィールに記しながら、一度も占星術にまつわることを書いてないという……。(天使予報士ということで勘弁してください)(笑)

過去を振り返る途中で気づいたのですが、このコラムでのほとんどの出来事は2008年の乙女座土星から始まっていました。そして今現在の射手座土星に追いついてしまったので、このお話はこれにて一旦終了します。

長らくご愛読いただきありがとうございました。

またお会いできる……かな?

 

Thank you for your reading, everyone else……