脳の扉を開くアロマオイル成分
「ボルネオール」 の持つパワーとは?

脳の扉を開く「ボルネオール」は、脳内トラブル解決のカギとして大いに期待が高まる物質のひとつです。
脳の扉を開くアロマオイル成分<br>「ボルネオール」 の持つパワーとは?

私たちの脳の入り口には、グルコースやアルコールなどの限られた物質以外は通過することのできないしくみが備わっています。

このしくみは血液脳関門(blood-brain barrier : BBB)と呼ばれ、脳の扉を閉ざすことによって体のコントロールタワーである脳を外敵から守る働きをしていると考えられていますが、脳内トラブルが生じたときには、この扉が薬などの救援物質を脳に送り届けることを難しくしています。

ところが、その脳の扉を開くカギとなる物質がアロマオイルに含まれていることを示す科学論文が発表されています。

アルツハイマー型認知症の対策として効果が期待されているケンフェロールという物質がありますが、この物質は血液脳関門に遮られて脳内に到達できる量は極めて少ないといわれます。
血液脳関門の扉を開くことができれば、脳に作用するケンフェロールの濃度が高まり、治療効果は上昇すると考えられます。

この脳の扉を開く物質として注目を集めたのが「ボルネオール」というアロマオイル成分です。
ボルネオールは、中国伝統医学において脳血管疾患の薬を使用する際に薬を補助する役目として配合されるのが一般的です。

中国伝統医学の基礎理論ではボルネオールは「上部誘導薬」と呼ばれ、薬を構成する他の成分を身体の上部器官、特に脳の標的組織へ導く役割を果たすとされています。

そこで、論文を発表した安徽医科大学(Anhui Medical University)の研究チームは、ラットの脳内組織「海馬」において、ボルネオールの有無によって投与した血中ケンフェロール濃度がどのように変化するのかを確かめる実験を行いました。

海馬は物事を記憶する上で重要な働きをする部分であるため、この部分の薬物血中濃度を測定することは認知症の改善と大きな関わりを持つと考えられます。

実験では、
〈1〉ケンフェロール(25mg/kg)を単独投与した場合
〈2〉ケンフェロール(25mg/kg)とボルネオール(15mg/kg)を混合投与した場合
〈3〉ケンフェロール(25mg/kg)とボルネオール(30mg/kg)を混合投与した場合

にそれぞれ分け、それぞれ15分毎180分間、脳内血中ケンフェロール濃度を測定しました。

その結果、脳内血中ケンフェロール濃度の総量を表す指標AUC(血中濃度-時間曲線下面積)は、

「〈1〉ケンフェロール(25mg/kg)単独投与」に比べて
「〈2〉ケンフェロール(25mg/kg)とボルネオール(15mg/kg)を混合投与」
「〈3〉ケンフェロール(25mg/kg)とボルネオール(30mg/kg)を混合投与」したものは、
それぞれ1.84倍、2.19倍に増加し、脳内最高血中濃度も2.09倍、3.18倍に増加しました。

さらに、脳対血液分配比も各々48.68%、57.97%上昇するという結果も得られ、「ボルネオールはケンフェロールの血液脳関門の透過性を大きく向上させる効果を持つ」ということが証明されたことになります。

研究チームは、ケンフェロール以外の治療薬もボルネオールが脳内へ届けてくれる可能性が高いことを示唆しています。

 

私たちのサロンでは、うつ病や認知症などにお悩みの方々に漢方薬とともにボルネオール含有アロマオイルを用いたメディカルヘッドスパ「漢方薬アロマタッチ」をお薦めしています。

通常、漢方薬の効果が現れるまでには長い年月を必要とするといわれますが、これまでの経験上、漢方薬アロマタッチにおいては比較的短期間で病から回復されるケースが非常に多いように感じられます。

上の実験と照らし合わせてみると、このような現象が起こるのは吸収率の高い頭部にアロマシャワーとして投与されたボルネオールが素早く体内に浸透し、漢方薬を効率よく脳内に送り届ける働きをしているせいなのかもしれません。

脳の扉を開く「ボルネオール」は、脳内トラブル解決のカギとして大いに期待が高まる物質のひとつです。