癒やしも呪いも作り出せる心のパワー

無害であり、また体に有益となる成分が入っていないために、なんら化学的な作用は起きないにもかかわらず、「なぜか症状が改善してしまう」ということを「プラセボ効果」と呼びます。
癒やしも呪いも作り出せる心のパワー

【科学でも明らかになってきている心の力】

スピリチュアルな世界では、「心の力が現実に影響を与える」というのは比較的ポピュラーな思想として知られています。目には見えなくても、人の心が産み出した「思念のエネルギー」は実際に他者に影響を与えているのです。

これらは、エネルギーレベルで行われることであり、それによって、「エネルギーヒーリング」や「呪い」などといったことも起こりえるわけですが、人の心が、「自らが認識したことを自分自身に反映してしまう」ということは、すでに「科学的にも明らかになっています」。

【偽薬の秘密】

薬学の世界では、なにか新しい効果を持つ薬ができた時には、動物実験などでデータを分析した後で、最終的に効果があるのかどうかを調べるために、本物とまったく同じ外見をし、同じ味がする無害な物質を使って、偽物の薬、すなわち「偽薬」を作ります。

この偽薬を飲んだ人と、新開発の薬を飲んだ人を比べて、どのような変化が起きるのかを分析します。この実験で、偽薬とくらべて、「明らかにはっきりとした効能を示す」ことが出来なければ、新薬として認可されないのです。

ちなみに、この偽薬は実は「結構な割合で効能をあらわす」ことがあります。無害であり、また体に有益となる成分が入っていないために、なんら化学的な作用は起きないにもかかわらず、「なぜか症状が改善してしまう」ということを「プラセボ効果」と呼びます。日本語では「偽薬効果」などとも呼ばれています。

これは、前述したように、「人間はその心によって大きく現実を変化させる力をもっている」ということの証拠に他なりません。実際にこの現象はなんども検証されており、科学的にもプラセボによって癒やしが起こるということは認められているのです。

【ノセボ効果】

さらに、この現象を逆に利用することも可能です。ドイツのとある大学が、体に痛みを覚えている被験者にたいして、「実際には効果的な鎮痛剤を投与し続けているにもかかわらず、薬剤投与を中断したと伝えるとどうなるか」、という実験を行いました。

普通に考えると、鎮痛剤が投与されているわけですので、中断されたと告げられても、痛みは感じないはずなのですが、実験の結果は、多くの人が中断されたと聞くと、「鎮痛剤が投与されているにもかかわらず、されていない時と同じ痛みを感じる」という結果がでました。

この実験では、被験者の脳反応も検査していたのですが、鎮痛剤を投与されていると通知されたときと、投与中止を通知されたときでは、「異なる脳活動が見られた」ということです。

つまり、脳が認識した結果によって、「体からの信号をねつ造した」ということになります。こういったネガティブな方向での作用を「ノセボ効果」と呼びます。

【呪いはノセボ効果の産物?】

有名な呪いの方法に、「藁人形に憎い相手の名前を書いて釘を打つ」というものがありますが、わざわざ相手の名前を書くのは、相手に対して「呪われているということを知らせる」ためだという説があります。

強い憎悪を与えられているということを知る事で、ノセボ効果が発生して、自分自身で不運を呼び込んだり、体調を崩してしまうのです。

昔に比べて、「現代では呪いが効かない」というのは、呪いを有効な手段であると認識している人が少なく、例え、自分の藁人形が発見されたとしても、そこまで本気で怖がる人が少なくなったからともいえるかもしれません。

【想念が世界を創るのは事実】

この呪い=ノセボ効果については、ある意味では真理ですが、スピリチュアルな視点からすると、「人の想念が持つ力」というものがすっぽりと抜け落ちていますので、すべての呪いについて、同じような理論を適用することは無理なのですが、人の心というのは、「時として自分自身すら傷つけてしまう」可能性があるということは、しっかりと理解しておく必要があるでしょう。

想念が世界を創るというのは、決してエネルギーレベルだけでの絵空事ではなく、実際に肉体にもしっかりと影響を与えているということを理解できれば、さまざまなエネルギーワークを行っていく上で、より深い部分に働きかけることもできるよになるはずです。

The mind affects the body.
Placebo effect.