今最も注目を集めている第7の栄養素ファイトケミカル

最近では「老化を防止」し、ガンや動脈硬化といった「現代人の死因でもトップクラスのものを予防する」働きがあるとして、「ファイトケミカル」が第7の栄養素として注目されつつあります。

【第7の栄養素】

私たち人類の生命維持に必要な「5大栄養素」というものをご存じでしょうか?

「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」の5つの栄養素を示しており、人間にとって必要不可欠なものです。

しかし、最近では「食物繊維」が「第6の栄養素」として定着しつつあります。従来は、人間は生きていくだけでも十分だったわけですが、医学の進歩によって寿命が長くなるにつれて、ただ、生きているだけではなく、生活習慣病などを防ぎ、より「質の高い生活を送るための栄養素」が必要になってきたわけです。

それにくわえて、最近では「老化を防止」し、ガンや動脈硬化といった「現代人の死因でもトップクラスのものを予防する」働きがあるとして、「ファイトケミカル」が第7の栄養素として注目されつつあります。ファイトとは「戦う」という意味ではなく、ギリシャ語の「phyto」、すなわち「植物」という意味です。これに「ケミカル」という意味をあわせて「植物由来の化学成分」ということになります。

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【無数に存在するファイトケミカル】

ファイトケミカルは「植物の中に含まれている物質」であり、野菜はもちろん、果物や豆類などに多く含まれています。

前述したように強い「抗酸化作用による老化防止」や、「免疫力アップ」などに効力があるとして注目を集めているのです。このように表現すると、なにか特別なものをイメージするかもしれませんが、実際には誰もが一度は聞いたことがあるような物質も含まれます。

赤ワインや、チョコレートに含まれているとして話題となった「ポリフェノール」や、殺菌作用などでも注目される「カテキン」、ニンジンやカボチャに含まれている「カロテン」などもファイトケミカルです。ちなみに、現在発見されているだけでも、ファイトケミカルは「1500種類」にも及び、まだ発見されていないものも含めると「1万種類を越える」といわれています。

 

【植物が自らを護るために産み出した】

なぜ、植物に、人間の身体を健康にするための物質が含まれているのでしょうか?

こちらは、動物のように「自分で動くことのできない植物が、自らを護るために体内で産み出した物質」であり、過酷な環境に立ち向かうための、植物によるせいいっぱいの抵抗として作り出したものとなります。

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地球上には無数の植物が存在しているために、そこには人間に有用な物質も多く含まれているのは当然かもしれません。