「綿毛に包まれて生きていく」〜Vol.15 自分を大切にする方法

まずあなたが自分の中の嫌な部分をジャッジしないことから始めましょう。 それらは要素でしかなく、しかもあなたはそれらをある一面でしか見ていないからです。

私は30代前半では「ありのまま論」をある場所で語っていました。
それをこの時思い出したのです。世の中が“Let It Go”の歌を口ずさんでいた時が過ぎた頃です。
「ありのまま」というのは、ある種の受け入れでもありますね。そのままの自分を受け入れる。情けなさも、弱さも、悪賢いとこも、攻撃的なことも、ネガティブなことなど自分が嫌っている、世の中のジャッジが“良くないもの”としているものも、全てです。

スピリッド・ワールドの世界では、人間界の“悪”と言われるものも、“悪”というジャッジはしません。むしろそこから最善が生まれるシステムもあるからです。
浅いところでジャッジする人間とは違いますね。

だから、まずあなたが自分の中の嫌な部分をジャッジしないことから始めましょう。
それらは要素でしかなく、しかもあなたはそれらをある一面でしか見ていないからです。
ありのままの材料を料理の仕方では、三ツ星レストランより美味しいものが生まれることは珍しくないのですよ。
あなたは、あなたを包み隠さず見つめ、受け止めるところから始めるのです。

 

あなた自身を許すこと

ありのままの自分を見つめて受け止めるところまでは、何とか理解されたのではないでしょうか?
そこからがまた難しいですね。
とにかく、ほかの人のジャッジや色んな知識からのジャッジ、有名な人のジャッジまでも、一旦、外してください。
必要ならまた拾い集めるのは簡単です。
あなたの旅にあなた自身が参加することが大切なのです。
恐らく今まで“悪”や“嫌悪”の類に入っていたものを受け入れても拒否したり、
まだ怒りや悲しみなどがあるのではないですか?

こんなじゃなかったら……
こんな自分だから駄目なんだ……
なんて思わないでくださいね。

さっき軽く触れましたが、あなたはそれらの1面しか見ていないということ。
なんでも多面体なのです。
この“多面体理論”も私の得意技(笑)この三次元世界でも、多角形は存在しますね。
そしてそれらはちゃんと3D化できますね。というか存在していますね。
宝石なんて多角形の王道!
私たちも同じです。
しかもこれからの磨き方でさらに面が増えたりもします。面白いものです。

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では、あなたが嫌がっている面を食べ物の素材としてみてください。
あなたが嫌いな食物なら、嫌な味や形、食感や匂いまでが直ぐに浮かびます。
しかしそれらを一旦外してください。
そう、ここで他者からジャッジに加えて自分のジャッジも外します。

たとえば人参。
嫌いな人も多いですね。
味、匂いなど色んな理由はあるかと思います。でも、その人参には素晴らしい面があります。
例えばあの赤という色のパワー。前向きになる色ですね。それに温かみもあります。
料理もおかずにとどまらずキャロットケーキやジュースにもなります。
そして、栄養素。カロチン、ビタミンA、カリウム、食物繊維などが代表的でしょうか?
人参の代表の栄養素βカロチンは肺ガンやすい臓ガンなど抑制する効果かあるらしいのです。また、抗酸化作用を発揮して動脈硬化や心筋梗塞の原因となる活性酸素の働きを防いでくれるそうです。現代病の大きなリスクを軽減する素晴らしい食物ですね。
ビタミンAの美肌、カリウムは血圧を下げてくれる効果もあるとか。
凄くないですか?

これらは研究の結果分かったことにしろ、もともと人参に備わっていたものですよね。
例題が悪いかもしれませんが、嫌いになる味は料理の仕方で改善されますし、香りもそう。嫌がっていたものはそれらの栄養素で出来上がったものの個性の1つなのです。
あなたの中の嫌なものもそうなんですよ。
よく観察し他の角度で見たらとても有益な材料であるかもしれません。
心配性な人なら安全確認に怠らない素晴らしい要素ですし、怒りっぽい人は良くしたいという熱い思い、正義感のあらわれからかもしれません。
ある一面でジャッジせず色々な面で分析するのです。
その作業をしているうちにあなたは自分を許していることに気が付くでしょう。