花粉症の薬で生理が遅れたりこなくなる⁉︎ ステロイドも要注意〜お薬の説明書は要チェック〜

花粉症のお薬の副作用にかぎらず、生理は3か月以上こなくなると、とくに病気や原因がなくても体が生理のお休みモードのままになってしまって生理が再開しづらくなることがよくあります。

2月以降の花粉症のシーズンになると増えるのが

「花粉症の薬をのんでいると生理が遅れるんですが大丈夫でしょうか?」

という生理のお悩み相談です。

 

「生理が遅れているかも……」「生理がこないな~」というとき、
あなたは花粉症のお薬をのんでいませんでしたか?

花粉症のお薬を飲んでいる時期に生理が遅れたりこなったりするのは、花粉症のお薬の抗ヒスタミン成分やステロイド成分の影響の可能性が高いです。

もともとアトピー肌でステロイド剤を使っていると、ステロイド成分が入った花粉症のお薬のセレスタミンをさらにのむことで、ステロイド成分が多くなり、生理にも影響しやすくなります。

花粉症のお薬をもらったら、お薬の説明書で「抗ヒスタミン」「ステロイド」という文字がないかチェックしましょう。

花粉症のお薬で抗ヒスタミンとステロイド成分は生理不順になりやすい副作用があるものです。

花粉症のお薬でアレグラとセレスタミンは要チェック!

抗ヒスタミン成分がある花粉症のおお薬でよく出されるのが「アレグラ」です。

アレグラは私が花粉症でお薬をもらっていたときも、薬アレルギーがあるため、あまり強くないお薬としてアレグラを出してもらっていたことがありました。

花粉症といっても私は軽い方だったので、症状がひどいときだけ2週間くらいアレグラをのんでいるくらいだったせいか、私はアレグラをのんでいても生理が遅れたり不順になったりすることはなかったです。

ところが、生理のお悩み相談を受けていると、花粉症の季節にアレグラを何か月かのみつづけているのが影響して、生理が遅れたりこなくなったりと、生理不順になっていると思われる女性は意外といます。

薬の管理や副作用の研究をしている厚生労働省のホームページでも、抗アレルギー作用があるお薬は「月経異常」といって生理不順が起きやすく、抗ヒスタミンの成分もその1つだと書いてあります。

あまり強くない花粉症のお薬であっても、抗ヒスタミン成分が入っていて、数か月ものみ続けるときは、副作用として生理が遅れたりこなくなったりする生理不順が起きやすいことを覚えておいてください。

アトピーでよく使うステロイド剤も生理不順の副作用があるお薬です。

花粉症のお薬の中には、症状がひどいときに使うセレスタミンというお薬があり、セレスタミンには抗ヒスタミン成分とステロイドの成分の両方が入っているため、より生理不順に大きく影響しやすいので要注意です。

私に届く相談でも
「ステロイド剤をのんでいるけれど、生理がこなくなった」
というお悩みがいくつもありました。

アトピーなどですでにステロイド剤を使っている場合、それだけでも生理がこなくなりやすいですが、さらに花粉症でセレスタミンを使っていると、ステロイド剤の量が多くなってしまうため、生理にも大きく影響するおそれがあります。
すでにステロイド剤を使っていて花粉症のお薬がほしい場合は、
必ずステロイド剤をすでに使っていることを病院の先生に伝えてください。

 

花粉症のお薬をのんでいるときに生理が遅れたりこないときはどうすればいいの?

花粉症のお薬をのんでいて生理が遅れたりこなかったりして生理不順になるときは、以下の2つのパターンがあります。

◎薬の影響で一時的に生理不順になっているだけで、薬をやめれば生理がくるパターン
◎花粉症のお薬の長期の服用の副作用が強く出てしまい、生理がこない状態が続いて薬をやめても生理がこなくなってしまっているパターン

ふだんのあなたの生理がだいたい1か月に1回きていて、花粉症のお薬をのみはじめたら生理が遅れたりいつもと周期がちがったりしている場合は、お薬のせいで一時的に生理がきていないだけなのかどうかすぐに判断しづらいので、

主治医の先生に伝えて「様子をみましょう」ということなら、ほかにおかしい副作用が出ていなければ、次の月まで生理がくるかどうか様子をみていていいと思います。

アレグラのぐらいの強くないお薬の場合は、花粉症の季節が終わって薬をやめれば生理がふつうに戻ることもあるからです。

花粉症の季節が終わってお薬をのまなくなれば、また生理がくることもありますから、薬によるほかの副作用が出ていなければ、花粉症のお薬をのみきるまで生理のことは様子をみていてもいいパターンもあります。

ただし、花粉症のお薬の中には強い作用があり、お薬を解毒する肝臓の検査数値が悪くなるものもあるため、生理不順になる副作用が出ている場合は、肝臓の検査の数値をしてもらって、肝臓の検査数値に異常があるときは、お薬を変えて様子をみるパターンが多いです。

 

花粉症の薬をのみはじめて3か月以上生理がこないときは病院の産婦人科や婦人科へ!

花粉症のお薬で生理が乱れて不順になったといっても、だいたい1・2か月に1回生理がきていれば、様子をみていても大丈夫ですが、
3か月以上生理がこないのが続いた場合は、花粉症のお薬の影響で体が生理のお休みモードになってしまって、なかなか生理がこなくなっている可能性が高いです。

花粉症のお薬の副作用にかぎらず、生理は3か月以上こなくなると、とくに病気や原因がなくても体が生理のお休みモードのままになってしまって生理が再開しづらくなることがよくあります。

花粉症のお薬をのみはじめてから、3か月以上生理がこないときは、薬の副作用が大きいとはかぎりませんが、お薬をのみ続けるなら違う種類に変えてもらうか、
単に生理がお休みモードになってしまっただけでも、そのままにしておいてもなかなか生理がこないこともあるため、花粉症でのんでいるお薬の説明書をもって産婦人科や婦人科に相談しに行ってください。

参考
厚生労働省:http://www.umin.ac.jp/fukusayou/adr126d.htm
東京女子医科大学病院腎臓内科のステロイド治療について
http://www.twmu.ac.jp/NEP/steroid.html

 

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