あなたは頭痛で悩んだことはありますか?
私への相談では「生理前になると片頭痛が出て起き上がれないくらいつらいです……」
「排卵の前後で頭痛が起きて家事もできなくなります。がどうしたらいいですか?」
というお悩みが多いです。
片頭痛がひどいと吐き気も起こりやすいですから起き上がれずに、仕事や家事もままならないこともありますよね。
毎月のように排卵の時期や生理前に頭痛が起きたら気が滅入ってしまいます。
女性の場合、排卵の時期や生理前になると、女性ホルモンのエストロゲンの量が減るため、その影響で片頭痛が起きやすくなります。
さらに、エストロゲンの量が減ってくる更年期の時期にも片頭痛が起きやすくなりやすいです。
片頭痛のせいで毎月のように痛みに苦しめられるのはつらいですから、痛みが楽になって気持ちよく過ごせるようになりたいですよね。
片頭痛が楽になるためのケアは、肩こりのケアと不安な気持ちをふくらませないハッピーケアがポイントです。
スマホ・パソコンの肩こりがひどいと片頭痛が起きやすい!
あなたは肩こりがありますか?
エストロゲンが排卵の時期や生理前に減るのはだれでも同じですし、更年期の時期に減るのもだれでも同じですが、
東大病院にもいたことがある痛みの治療の専門医、西萩ペインクリニック院長の河手眞理子先生のお話では、
肩こりで片頭痛が起きやすくなるため、エストロゲンが減る排卵の時期や生理前に片頭痛が起きやすい場合は、
肩こりのケアとして肩をほぐすストレッチをするのも片頭痛が起きるのを予防するのにはいいケアになるそうです。
スマホやパソコンなどをやる姿勢でいることが多いと、肩こりがひどくなるのを知っていますか?
スマホやパソコンをやる姿勢でいることが多いと、前かがみになりずっと同じ姿勢でいるので、肩や首まわりの筋肉が緊張しっぱなしになって、痛みが起きて肩こりが起きやすくなります。
肩は首とつながり、頭ともつながっているので、肩こりがひどくなると片頭痛起きやすくなるのです。
そこで片頭痛のケアになるのが、肩こりのケアとして、同じ姿勢でいることで緊張してしまう筋肉を動かしてほぐすストレッチをすることです。
ストレッチのような激しくない運動をすることで筋肉が動くと、私たち人間がもともと持っている
【脳から伝わって痛みをおさえる下行系疼痛抑制】
というシステムがはたらき痛みが軽くなるという効果があると、河手先生は話しています。
ストレッチそのものに痛みが楽になる効果があるんです。
仕事でパソコン作業が多かったり、スマホを長く使ったりする場合は、1時間1回くらいと決めて合間に肩や首の筋肉を伸ばすストレッチをすると、肩こりも楽になり片頭痛にもいいです。
河手先生もおすすめしている肩をほぐすストレッチを1つ紹介します。
【肩と首ののびのびストレッチ】
立ってもできます。座りながらテレビのCMの合間にもできます。
仕事の合間ならトイレの個室でも1回くらいはできますよ。
ただし、「片頭痛が起きそうなとき」に血液の流れがよくなるストレッチをするのはよくないので、片頭痛が起きていない時にふだんからやってみてください。
(1)両方の腕を背中のうしろにもっていき、手を組みます。
(2)胸をひらくようなイメージで、うしろに組んだ手をぐ~っとさらに後ろに伸ばして、首も上方向に伸ばしていきましょう
首も伸ばした方がストレッチ効果が高いです。
肩こりがひどいと、いきなり伸ばすと痛めるため、 すこしずつゆっくり伸ばして イタ気持ちいい位置で止めましょう。
無理にグングン伸ばすのはあまり効果がないです。