そうなんです。友達も気を使ってくれて、哀川翔さんがトークショーで熊本に来るから行こうと誘われました。現場に行くと友達が関係者の人に「お願いします、ファンなんです」「具合が悪くても翔さんに会いに来たんです」と頼み込んでくれたんです。すると「1分だけ」と会わせてくれました。それでご本人がいらして「うわぁ、カッコイイ!」と思ったら、ダルさがスパーンと取れたんです。哀川翔さんに会ってから、俳優っていいなと考えるようになりました。もちろんそんな簡単になれるものではない、と今はわかりますが当時は衣装を着て、Vシネマっていうのに出れば俺も俳優になれるんだろう、と思っていました。しかも翔さんに会ってから目まいがしないので、俺も俳優になろう!と決心。同じようなスーツを買って、Vシネマをやっている知り合いを訪ね、なんとか映画に出れませんか?と何度も頼みに行きました。当然追い返されましたが、僕がしつこく行くので「じゃあ1回出てみろ」とあるVシネマのメインキャストに大抜擢されたんです。今思えば凄く無謀だったなぁと思いますけど(笑)、嬉しかったですね。
急に全身が痺れて「なんだこりゃ!?」と生まれて初めて金縛りにあいました。部屋に髪の毛が足首ぐらいまである女の人が立ってるんです。その女の目だけがよく見えて、目をつぶっても視えるんです。倒れながら、自力でなんとか救急車を呼びました。当時、ボロアパートに住んでいたので、担架がエレベーターに入らず仕方ないのでハンモックのようにして階段で下りるたびに各階段にその女がいたんです。そのとき、目に視えないものを見てしまったので、だったら神様もきっといるんだろうなと思ったんです。お化けなんて信じてなかったですけどね。だからお寺さんもあるんだ、と納得しました。
仕事はしていたんですが、まぁグレてまして(笑)。少年時代から学校には行かない、暴走族をやっている、地元熊本では有名な不良でした。少年院にまで行っているんです。20歳で出た後、ある日を境にうつ病になってしまいました。自律神経失調症と俗に言われますが目が回ったり、顔が痺れたりもう起きれません。自分のお袋がああいうことをやっているのって信じられないじゃないですか? 「俺はお祓いとかいいよ」と思っていました。でも、その前に霊体験をして信じざるを得なくなりました。このままではマズイと思い、はじめてお袋に頼んでお祓いをし、多少改善はしましたが、その時病気は治りませんでした。今にして思えば、自分で自分を病気にしていたからなんです。半分甘えなんですよね。悪いものを自分で引き寄せていたんです。自分がマイナスになってしまって……毎日仕事をしていたらそんなことを考える時間もないはず。熱が出たってやりますからね。うつになっているときはそんなこともわかりませんでした。改善したきっかけは哀川翔さんに出会ったことと、やはりお袋のお祓いです。翔さんは「俺はなんにもしてないよ」とおっしゃるんですが、もう存在そのものに助けられた感じです。お会いしなければまだ病気だったかもしれませんね。お袋にも感謝しています。