自然の恵みで身体と心を整える -ナチュロパシーってなんだろう? Vol.1

ナチュロパシー/自然療法の知恵は、流行に振り回されない、自分に合う健康・美容テクのベースになるもの。自然療法の世界を覗いて、できることから楽しく取り入れてみませんか?

はじめまして!
オーストラリア伝統医学学会認定のナチュロパス ネイチュラです。

今回から連載させていただくことになりました。普段は、個別の健康相談や、セミナーを通して身体と心のバランスの整え方を発信しています。この連載を通じて、より多くの方が、美と健康のヒントを得ていただけると嬉しいなぁと思っております。どうぞよろしくお願いします。

私がナチュロパス(自然療法士)の資格を取得したのはオーストラリア。その後、現地の統合医療クリニックにて、患者の治療や、薬用ハーブブレンド等の処方開発や患者の教育などを行っていました。

日本でまず最初に聞かれる質問は、「ナチュロパスってなにをするんですか?」という質問。自然療法先進国であるオーストラリアでは、あまり受けることのなかった質問です。私の職業「ナチュロパス」は、直訳すると「自然療法士」。でも「自然療法士」と言っても、まだいまいちピンと来ませんね。 自然療法士は、自然療法を使う専門家なのですが……そもそも「自然療法」っていったいなんだろう?

まずは、この部分のお話からスタートです。

ナチュロパシー/自然療法ってなに?

自然療法は、英語で「ナチュロパシー(naturopathy)」と言います。
自然療法(ナチュロパシー)とは、自然のものを使いながら、その人が持っている自然治癒力を引きだしたり、サポートをしたりすることで、身体や心のバランスを整えていく療法です。

自然療法では、一般的に以下にあるようなモダリティ(※)を使ってその人のウエルネスに導くお手伝いをします。

・ メディカルハーブ(別名:植物療法、ハーブ療法、薬用ハーブ)
・ 栄養療法(サプリメント、食事指導)
・ ホメオパシー
・ フラワーエッセンス(バッチフラワー、オーストラリアン・ブッシュフラワーなど)
・ アロマセラピー
・ カウンセリング
・ マッサージ(レメディアルマッサージ、スウェディッシュマッサージ)
など

ここにあげた療法は、オーストラリアの自然療法士が一般的に学び・使うモダリティです。実際には、国によって、また、同じ国の中でも、自然療法士によって、使うモダリティは異なります。 また、国や療法士で異なるだけでなく、クライアントのその時の状態や状況によっても使用するモダリティは異なり、都度ベストなものを組み合わせていきます。

ナチュロパシー/自然療法の特徴 その1

いずれの手段を使う場合も、共通している特徴があります。
自然療法の1つ目の特徴は、「根本原因を探る」という点。

今持っているその悩みの根本原因は、本当にその部位にあるのかな?
身体の他の部位の状態と関係しているかな?
それを誘因している食生活やライフスタイルはあるかな?

こんなことをチェックしていきます。これを可能にしているのが、「ホリスティックにその人を捉える」という考え方。自然療法の基本的な考え方の1つです。ホリスティックにその人を捉えるということは、悩みのある部位だけでなく、その人の身体全体、そして身体と心の関わり、その全てを包括的に捉えるということ。この部分は、またこれから記事で詳しくご紹介していく予定です!

さて、次回は、ナチュロパシーの特徴 その2から、自然療法ってなんだろう?をもう少し深堀していきます。

※ モダリティー:治療法や健康に導く方法・手段のこと。例えば、メディカルハーブは自然療法で使うモダリティの一つとなります。