食べてはダメ! と言われると、食べてしまうのはなぜ?

記憶は、線香花火のように四方八方の記憶がよみがえってきます。「ケーキ」と唱えるたびに火花が広がってします。
食べてはダメ! と言われると、食べてしまうのはなぜ?

ダイエットには「ダメ!」が多い。

ダイエットをしていると、食事は1200kcal以上食べてはダメ、間食をしてはダメ、運動しなければダメと自分自身に言い聞かせます。
しかし、たくさん食べてはダメと言い聞かせれば言い聞かせるほど食べたくなるものです。
お菓子は食べてはいけないと考えれば考えるほど頭の中はお菓子のことでいっぱいになってしまいます。

一時期、危険ハーブの使用が社会問題になりました。
あれだけ、禁止されたにも関わらず、検挙数は逆に増加してしまいました。
これも、禁止された反動による増加だと考えられます。

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考えるなと言われると考えてしまう心理を体験

通常、このような人たちは、自分の意識の弱さを嘆くことが多いのですが、実は、そのようなことはなく、誰にでも起こる現象なのです。
ある歌が頭の中でぐるぐる回っていて、ストップしたいのにやめられない。やめたいと思うほど思い出してしまうことがありますよね。

これから質問を出しますので、私の言う通りにしてみてください。

「3」という数字を声を出して10回唱えてください。そして、「3」という数字を覚えないでください。
それでは、唱えてください。

「3」「3」「3」……。

いかがですか?  「3」という数字を覚えませんでしたか? 「3」という数字を覚えてしまったでしょう。
中には、「3」が頭の中を駆け巡っている人もいるかもしれません。

また、「ケーキが食べたくない」と10回唱えてみてください。ケーキが食べたくなってしまったことでしょう。

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貴方の周囲の人に質問をしてみてください。多分、同じような結果になるでしょう。
その理由は、脳は「~してはダメ」という禁止する言葉を理解しないからです。
従って、「3」「3」……、「ケーキ」「ケーキ」……ということを唱えたのと同じ結果になってしまい、逆に記憶に残ってしまうのです。

記憶は、線香花火のように四方八方の記憶がよみがえってきます。「ケーキ」と唱えるたびに火花が広がってします。また、その記憶の中には、「食べたら美味しい」「食感の思い出」「ケーキ」を食べた時の快感」などの「ケーキ」に関する記憶が蘇るのです。この回路は、回数を繰り返すほど太くなります。これによって、強い記憶となって「ケーキ」が食べたくなってしまうのです。

 

ダメ! と言われると逆らいたくなる心理

人間はダメ! と言われると逆らいたくなるものです。
これを説明する心理セオリーとして、心理的リアクタンスが挙げられます。心理的リアクタンスとは、人が自分の自由を外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとすることで、ブレーム,J.W.により提唱されました。

この現象の生起メカニズムを説明するものとしては、高圧的に禁止されると、禁止された人は、自分の自由が迫害されたと感じ、その結果、自由を取り戻そうとする行動として、説得方向とは逆の方向に態度を変えるというものです。

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過食症でも同じことが言えます。過食症の人は「食べてはダメ、食べてはダメ」強く何回も考えるほど、頭の中の食欲中枢が活性化して、食べ始めてしまいます。そして、食欲中枢の暴走から大量に食べてしまうのです。

つまり、「食べてはダメ」と考えることで、食べことを思い出してしまいます。次に、心理的リアクタンスが働く事によって、食べる自由が迫害されたと感じ、逆に食べたくなるというのです。

以上のことから、ダイエットで過酷な食事制限をすると、逆に食べ過ぎてしまうことになるのです。あまり、食事制限をすると過食することがあります。食事制限に頼らず、よく噛んで満腹中枢を刺激することや有酸素運動をするようにしましょう。

 

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