満月後にも月を楽しむ方法 色々な月の名前知っていますか?

月にはその姿によって、様々な名前がつけられています。例えば、満月の翌日は「十六夜(いざよい)」。いざよいとは「いさよい」、今ではあまり使われていませんが、「ためらう」という意味を持っています。

【本来の三日月とは?】

月がまったく見えなくなる新月を過ぎると、今度は月が満ち始めます。新月の次が「繊月(せんげつ)」。まるで「繊維のように細く月が見える」ことから、このような名前がつけられました。そして、その次が「三日月」。一般的にある程度欠けた月を三日月と呼ぶことが多いのですが、本来は新月の後にはっきりと視認できる月であることから「朏(みかづき)」と呼ばれたのだそうです。

 

【知られざる十五夜以外の2つのお月見の日】

さらに「上弦の月」を経て、「十日夜の月」となります。「半月よりも少し膨らんだ」この月は、かつては十五夜と同じぐらい「ポピュラーなお月見」とされていました。とはいっても、いつでもOKというわけではなく、十五夜と同じように日程が決まっています。こちらは、「旧暦の10月10日」に行われるものであり、稲刈りの後に「田の神が山へ帰る日」だとされていました。そのために、田の神に感謝と来年の豊作を願うために十日夜が行われたわけです。

月が満ち始めて「十三夜」。この状態は「満月の次に美しい」ともいわれていました。普通に満月と同じように、十三夜を目当てにした観月の宴なども開かれたようですが、十五夜や十日夜と同じように特定の日に見るという風習もありました。それが「旧暦の9月13日」に行われるものであり、栗や枝豆などをお供えして「収穫に感謝する」という意味合いを持っていました。

ちなみに、古来は十三夜の観月をせずに、十五夜だけを見ることを「片見月」などと呼んで、「縁起が悪いもの」としていました。それほど、十三夜というのはポピュラーだったわけです。

スクリーンショット 2015-12-01 13.24.52

 

前述の十日夜を含めて、暦の順番に並べると「旧暦8月15日の十五夜、旧暦9月13日の十三夜、旧暦10月10日の十日夜」と、だいたい「一ヶ月毎」に観月の日がやってくるわけですが、この日が「すべて晴れていて、しっかりと月が見えたならば来年は縁起がよく、収穫もはかどる」とされていたのです。

いかがだったでしょうか? 普段はあまり注目されていない欠けている途中、または満ちている途中の月にも、すべてとは言わないまでも、それぞれ名前があり、意味を持っていることがわかったかと思います。こうしたことを知っていると、エネルギーワークを行う場合にも、より「深みが増す」と思いますので、空を見上げたときは、これらの月の名前を思い浮かべてみてください。